教育福島0176号(1994年(H06)01月)-035page

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うすを単元の学習期間内に観察できます。

飼育は水そうのような容器に新聞紙等を丸めて入れ、金魚の餌と水を与えておけば容易にできます。冬でも白熱電球やヒヨコ電球で約二〇℃に保っておくと発生を繰り返します。湿った土の入った小容器を入れておけば、そこに一日に約音五〇〜一〇〇個産卵します。

また、フタホシコオロギの卵を、湿らせたろ紙をしいたフロッピーケースの中に入れておくと、児童一人一人が好きな場所で容易に飼育でき、卵は約二週間でふ化するので、生命誕生の感動を体験させることができます。

(2) 上皿てんびんづくり

これは小学校四学年の「ものの重さとてんびん」の教材で、児童が身近な材料を用い、自ら工夫しながら製作する過程を通して創造性を高める教材です。

 

 (ピートモスに産卵するフタホシコオロギ)

(ピートモスに産卵するフタホシコオロギ)

 

この教材は家庭用のラップの芯などの紙円筒で支柱を、段ボールでてんびん棒とおもりをのせる皿を作り、ストローと竹串を軸として市販の上皿てんびんと同様なつくりとはたらきのてんびんを作るものです。

作り方は簡単で、児童でも実物を見れば製作できますが、製作順序やつり合わせ方はいろいろあり、そこに児童が創意工夫する余地があります。

(3) パソコンを活用した家庭生活自己診断

これは、中学校技術・家庭科の「家庭生活」領域の教材で、パソコンを活用した調査活動を通して自分と家族・家庭生活とのかかわりを認識させるものです。

調査内容は「家族の生活」「家庭の経済」「衣生活」「食生活」「住生活」「地域社会との関係」の六項目の質問からなり、生徒が回答を入力すると診断結果が点数化され、レーダーチャートとともにコメントが提示されるようになっています。

これを本領域の導入時に用い、家庭生活への自己認識を深めさせ、学習への関心や意欲を高めることをねらいとしたものです。

 

四 第二年次の研究

本年度は、教材開発を継続するとともに、「ヒトの胎児モデル、はりつけ法による地層モデル」「BASICによるプログラムの学習ソフトウェア」などいくつかの教材を取り上げて授業で実践し、児童生徒の反応を見ながら改善を図ることとしました。その結果については平成五年度当センター研究紀要で報告いたします。

 

(自作上皿てんびんの実体図)

(自作上皿てんびんの実体図)

 

(家庭生活自己診断の結果表示)

(家庭生活自己診断の結果表示)

 

 

 

 

 


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