教育福島0176号(1994年(H06)01月)-046page

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教育事務所発

 

〈わたしの学校・ぼくらの活動〉

 

県南教育事務所

 

〒961 白河市昭和町 269

TEL (0248)23−1663

 

▲毎年、多くの人出でにぎわう白河ダルマ市(2月11日)

▲毎年、多くの人出でにぎわう白河ダルマ市(2月11日)

 

管内の各学校では創意ある教育活動の充実に努めています。その中で、特に地域における幼児教育センター的役割や生徒指導の研究を進めている幼稚園や学校を紹介します。また、地域をあげてスポーツの振興に力を入れている教育委員会を紹介します。

 

地域に開かれた幼稚園づくり

 

矢吹町立矢吹幼稚園

 

本園は、『幼稚園における家庭、地域等連携事業(トリオプラン)』の文部省研究委託を受け、「地域における幼児教育センター的役割」について研究的に取り組んできた。

地域や家庭と幼稚園が一体となって幼児を育てる試みとして、主に保育参加(マザーズ・ティチャー)をとりあげた。昨年度は自由参加にしたので、はじめは保護者の申込みも少なかったが、実施してその楽しさが母親同士の間で広まり、次第にふえて三〇名にもなった。

本年度は全員対象として、六月と十月に保育参加を実施した。

保育参加を子どもたちが十分好きな遊びに取り組んでいる。十時に時間を設定して、マザーズ・ティチャーが自然に子どもたちの中に入れるように配慮した。あるマザーズ・ティチャーは、「大勢の子どもたちでも、みんな一人ひとり違うのだと改めて思った。他の子どもとくらべて焦ったりせず、素直に我が子の成長を見つめその助けをしていくのが大切だ。」と感想を述べている。

この保育参加の経験を通して、子ども一人ひとりのよさ、子どもと遊びを共有する楽しさ、信頼される親のいることの安定感、思いやりの気持ち、生活習慣の育ちなどがわかり子育ての不安も解消され、それぞれの家庭の教育力を回復するきっかけになっている。

 

動物とのふれあいで豊かな人間性を

 

白河市立白河第一小学校

 

白河第一小学校では、休み時間になると、子どもたちが中庭に集まってきて、ニワトリやウサギたちと遊ぶ姿が見られます。中庭は、二つの校舎と通路で囲まれていて、上履きのままで活動ができる、子どもたちが大好きな場所の一つです。そこには、昨年度、ソニー教育振興財団から最優秀校に選ばれた記念に建てた飼育小屋とクローバー畑、たくさんの魚たちが泳ぐ池や小鳥小屋があり、子どもたちが、動物たちと自由にふれあうことができるのです。生活科はもちろん、休み時間も子どもたちは、動物たちと遊んでいます。一年生や二年生が飼育小屋に入ってニワトリに餌をあげます。そして、うさぎを小屋から連れ出してすぐ隣のクローバー畑に放し、ウサギがおいしそうにクローバーの葉を食べるのを寝ころんでながめたり、ウサギと追いかけっこをしたりしています。このところ、ウサギの数が増えて、餌集めに苦労するようになりました。飼育栽培委員会の子どもたちと一、二年生が協力して全校生に呼びかけ、何とか自分たちで餌集めが

 

 マザーズ・ティチャー 紙芝居

マザーズ・ティチャー 紙芝居

 

 

 


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