教育福島0177号(1994年(H06)02月)-004page

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文化の窓

県立博物館企画展案内

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『玉堂と春琴・秋琴』

−浦上玉堂父子の芸術−

的な作風により、日本絵画史を代表する画家の一人として高い評価を得ている。

浦上玉堂は江戸時代後期に活躍した琴士・画家。生前は専ら七弦琴子の名手として知られたが、文人画にも才能を発揮し山水画に独自の画境を展開した。現在は個性的な作風により、日本絵画史を代表する画家の一人として高い評価を得ている。

全国を遊歴していた玉堂は会津藩にその音楽の才能を買われ、上津神社の神楽復興に尽力した。玉堂の会津滞在は十ヶ月余であったが、次男秋琴はこれを機に会津藩に仕えることになり、生涯に様々な音楽の業績を遺した。また秋琴にも画人としての一面があることも見過ごせない。

長男春琴は京都を中心に画家として大いに活躍した。玉堂と対照的な温雅で洗練された画風は世の人気を博し、当代.流の画家・文人と広く交際し多くの門人を指導した。

今回の企画展は県下に遺る秋琴関係の資料を中心に父玉堂・兄春琴の代表的な作品に上って浦上玉堂父子の芸術を振り返ろうとするものである。

▲浦上玉堂「山雨染衣図」

▲浦上玉堂「山雨染衣図」

▲浦上玉堂「水亭多愁図」

▲浦上玉堂「水亭多愁図」

▲浦上玉堂「高峯秋色図」

▲浦上玉堂「高峯秋色図」


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