教育福島0177号(1994年(H06)02月)-033page

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身近な環境を思いやる子どもの育成 福島市立渡利小学校

 

本校では、授業や実践活動を通して、環境に対する豊かな感受性を育てるとともに、人間の活動と環境とのかかわりについての科学的認識を高め、生涯にわたり望ましい行動が取れる児童の育成に力を入れている。

世界中で地球環境問題への関心が高まっている中で、福島市教育委員会の研究指定を受け、昨年度から、県内初の『環境教育』研究に取り組んできた。研究主題「身近な環境を思いやる子どもの育成」を目指し、生涯教育のスタートとしての、小学校における環境教育の在り方を探っているところである。研究主題には、人間が自然と共生していくために大切なことは、「自然への思いやり」であるという願いが込められている。

教科等の授業や実践活動などの、学校教育全体を通して、研究実践を進め、次のような子どもの姿を求めてきた。

1) 自然の美しさに感動し、自然に親しむ子ども

2) 自然や生命あるものに優しさをもつ子ども

3) 自然のシステムやつり合いを理解する子ども

4) 環境問題の現状を正しく認識する子ども

5) 資源の有限性に気づき、物を大切にする子ども

6) 自然と「共生」する子ども

三年生の社会科では、大量のゴミが出ないような買い物の仕方を知り、限りある資源を守ることの大切さを学習したり、六年生の理科の学習では、人工雨である酸性雨の動植物への影響などを考えたりしている。

また、牛乳パックからの紙すきや、野菜の栽培などにより、自然のリサイクルや食物連鎖に気づかせたりする体験活動を実践している。

 

生涯学習ボランティアへのいざない=安達町ふれあいボランティ養成講座=

 

生涯学習ボランティアへのいざない=安達町ふれあいボランティ養成講座=

安達町教育委員会

 

「千年の歴史と伝統をもつ上川崎の和紙文化が、今危ない!」との古老の話から生まれた現状に対する危機感が、一町民としての自覚を促し、「地域文化の保存.振興と町づくりに、ボランテイアとして何ができるか」という課題意識から、講座がスタートしたのである。

ボランティア活動は、"福祉"という従来の考えから脱却し、生涯学習社会に即応したボランティア活動を見直す好機ととらえ、主体性に富んだ真のボランティア活動推進者の養成をめざして取り組んできた。

そこで、「上川崎の和紙文化についての価値と保存・振興上の方策」を活動.内容の視点とし、その究明に努力してきた。

さらに、それをもとに、広報活動による町民への啓発を行い、「地域文化の保存・振興と町づくり推進」に資するというボランティア活動の実践をしてきた。

具体的な活動で見られた受講生の熱意ある取り組みが、"これが?"から"これも!"というボランティア活動に対する意識の変容へと高まっている。これが、まさに生涯学習ボランティアの"誕生"と言えると思う。

 

見事な活躍・輝く栄冠

 

見事な活躍・輝く栄冠

◎ふくしま国体をめざし、全国大会で大活躍の教職員、生徒を紹介します。

◇東四国国体入賞者

・カヌー成年男子スラローム 七位 山田光祐(北戸沢小教員)

・カヌー成年女子レーシング 八位 後藤千秋(東和中教員)

・成年女子走高跳 五位 渡部由美子(蓬莱東小教員)

◇全国中学校選抜体育大会

・百M走 五位 二百M走 五位 高橋弘樹(川俣中)

・卓球個人シングルス ベスト八 遊佐充祐(信陵中)

・カヌーK-1女五百M 一位 菅野さなえ(東和中)

* カヌー入賞者(東和中生徒 紙面の都合上、氏名のみ記載)

村上智寛・村松和・鴨原昌明・佐久間勝・斎藤理加・武藤ルミ・斎藤淳子

◇全日本中学校陸上競技選手権大会

・三種競技B 二位 大◆孝一(旭中)

◇全国中学駅伝大会 二十三位 梁川中学校(三浦友行・丸山直樹・八巻祐司・鈴木和義・小賀坂進也・丸山学)

 

 

 


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