教育福島0177号(1994年(H06)02月)-032page

教育事務所発

<わたしの学校・ぼくらの活動>

県北教育事務所〒960　福島市杉妻町5-75

TEL(0245)21-7721〜7725

　

心の豊かさとゆったりとした広さを求めて

桑折町立醸芳中学校

　

管内の各学校や地域では、新しい教育の動向を踏まえ、創意ある教育活動の充実に努めております。

その中で、特色ある学校や研究に熱心に取り組んでいる地域や学校と、地域の人々に郷土の文化を広めた生涯学習ボランティア講座について紹介します。

　

特色ある新校舎紹介　国見町立森江野小学校

　

現在の社会情勢の変化に対応でき、地区のシンボルとして愛着の持てる学校という願いのもとに、新校舎が平成四年二月、新体育館が平成五年一月に完成した。

新校舎には、児童一人一人がよさや可能性を十分に発揮して言語や身体表現等の活動ができるように、多目的ホールが一階と二階にある。一階ホールに隣接している食堂からは拡張された校庭や阿武隈高地が眺望でき、こうした中での給食を通して全校生のふれ合いを図っている。

校門には明治四十三年五月に建てられた門柱をそのまま活用し、そのわきには樹齢百五十年以上もたつケヤキが移植され、本校の歴史が生かされている。これからも毎日、登下校の安全と限りない成長を見守ってくれるものと信じている。

　

　

ネットワークプラン推進状況紹介　安達町立安達中学校

　

安達町が県教育委員会より小・中学校教育ネットワークプラン事業として「学習指導法改善推進地区」の指定を受け二年が過ぎようとしている。新しい学力観に立った真の学力を身につけた児童生徒の育成を目指して学習指導法を改善し、その成果を県下児童生徒の学力の向上に資するのがねらいである。

先ず町教委が町学力向上対策会議を設立、次いで安達中を中核とし、油井小、渋川小、上川崎小、下川崎小の町内四小学校、そして福島高校、福島女子高校、安達高校、二本松工業高校の四高校とのネットワークを組織した。共通のテーマを「真の学力向上のための学習指導法の改善」とし、各小・中学校の全教員が新しい学力観の究明と、それに基づく新しい授業の構築、実践に取り組んでいる。

本地区の特色の一つは新しい学力観がすべての教科に普遍的に存在することを旨とし、小・中学校の全教科で研究実践を進めてきたことである。また、中学校の五教科の授業研究会には小・中・高校の先生方が一堂に会し、よりよい学習指導のための意義ある話し合いを重ねている。