教育福島0177号(1994年(H06)02月)-039page

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教育・イン・ザ・ワールド

オーストラリアの教育事情

オーストラリアの教育事情

国際化にふさわしい教育の話題をシリーズで紹介する「教育・イン・ザ・ワールド」。今回は、文部省外国教育施設日本語指導教員派遣事業(REX計画、でオーストラリアのカーディフハイスクールの教育実践に携わった福地裕之先生(棚倉中学校)のレポートです。

オーストラリアの教育事情を紹介するにあたり日本との違いという点で箇条書きに挙げてみたいと思います。

1.生徒に関すること休み時間外で会話を楽しむか、運動する

制服−ある程度自由になっているがはみださない

先輩・後輩−上下関係がなく、友達のようである

整列−入退場・並ぶ順番も自由、縦・横揃えない

落第−よくあることで父兄が望むことさえある

落書き−字や文章が多い

数の記録−

2,教師に関すること勤務時間−午前9時〜午後3時20分

2,教師に関すること勤務時間−午前9時〜午後3時20分

採点−正解

不正解×、満点の数はまちまち

不正解×、満点の数はまちまち

ストライキ−学期に一回程度、日給分カット

家庭訪問−プライバシーを守るため行わない

長期休暇−10年間勤務すると10週間の休み

3.学校に関すること休み−春・夏・秋・冬の年4回、合計12週間

職員会議−和やかな雰囲気、必ず定刻に終わる

部活動・清掃・学級活動−一切なし

教室移動−生徒が先生の教室に移動する

学級編成−学力別、不平不満をいう者はいない

遠足−一学年単位ではなく、教科単位で行う

性教育−1教科として位置づけられている

いじめ・登校拒否−個人主義のためほとんどない

オーストラリアと日本の教育事情の違いの一部を挙げてみました。これらの違いは、けっして善し悪しではなく、その国の伝統・文化であるようです。真の国際交流・国際理解教育を行うことで互いに認め合い、高め合い、自国を愛することができたらと思います。

▲コミュニカティブ アプローチを使ってのYEAP11(高校2年生)7人の授業

▲コミュニカティブ アプローチを使ってのYEAP11(高校2年生)7人の授業

▲YEAR10(高度1年生)最後の授業

▲YEAR10(高度1年生)最後の授業

▲カーディフ ハイスクールの図書館と校庭

▲カーディフ ハイスクールの図書館と校庭


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