教育福島0177号(1994年(H06)02月)-038page
ふくしま 施設の散歩道
川俣町飯坂生涯学習センター
伊達郡川俣町飯坂字南古堂道内五
TEL 〇二四五(六五)二二三五
川俣町飯坂地区に、小学校の体育館、特別教室等の開放と合わせて、生涯学習センターとして昨年八月に開館しました。
建物は、鉄筋コンクリート二階建です。延べ床面積は二五三平方メートル。一階は事務室兼小会議室、和室、そして二階には多目的ホールがあり、それぞれ冷暖房完備です。
形は、シンボリックで親しみのある八角形プランの山形屋根となっています。また、五角形の音楽室と「対」に配置させ、両者を結ぶ回廊を降りると広がりのある中庭へと導かれるようになっています。
中心に位置する中庭は、全部の建物の出入口が面していて、いつでも人々の出会いの場となり、小学校の中庭であると同時に、住民の広場(公園)としての意味を持たせてあります。
ここには、野外ステージと芝生の客席、立木のあるせせらぎ、パラーゴ、ベンチ等が変化をつけて配置され、集会やバザー等の交流の広場として利用できます。
日ごろは、飯坂公民館として運営しており、住民に学習の場と機会を提供しています。
星の村天文台
円村郡滝根町大字神俣字糖塚一九七−一TEL 〇二四七(七八)三六三八
滝根町は、阿武隈高原のほぼ中央に位置し、その澄みきった空は専門家から『天体観測の宝庫』と大鼓判を押されるほど。この恵まれた条件の中で、あぶくま洞のそばに建設されたのが『星の村天文台』です。
これは、自然と共生する町づくりを目指す『ふるさと創生天地人計画』の一環として整備されたもので、東北では最大規模を誇る口径六五〇ミリの大型天体望遠鏡を備えた天文台を始め、六十座席配備のプラネタリウム館と、研修施設のTAKINE浪漫館が併設され、また仙台平キャンプ場には、天体観測が出来るバンガロー『星のビレッジ』を建設し、あぶくま洞・入水鍾乳洞を含めた、これら一帯を『星の村』と位置づけて、初代村長に日本人初の宇宙飛行士秋山寛氏を迎え、平成四年八月に星の村を開村しました。
ここの目玉は大型望遠鏡です。肉眼では見えない十六等星の光まで観測が可能で、昼間は太陽表面のプロミネンス(紅炎=爆発している炎一や黒点を見ることが出来ます。
天文台には展示室もあり、更にプラネタリウム館では、地球誕生をテーマにした上映が行われ、ロマンチックな宇宙旅行気分を味わえます。