教育福島0178号(1994年(H06)04月)-028page

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ることも再確認した一瞬でもあった。

私が、英語で納豆の感想を求めると、彼は笑いながら“No.”と答えた。それ以上は尋ねなかったが、たぶんあの納豆の臭いが、彼のチャレンジしようとする意欲を妨げたのではないかと思う。

五泊六日のホームステイの期間があっという間に過ぎた。別れの朝、彼は「さようなら」と日本語であいさつし、去っていった。滞在中覚えた日本語の数は多くなかったと思うが、ことばや日本の習慣など彼の心に鮮明に残ったことと思う。

我が家族にとっても、彼から英国の文化や生活習慣など直接学ぶことができたことは、貴重な体験であり、外国イコールアメリカではなく、本当の意味での国際理解に役立つものと思っている。

もうすぐ私の「息子」トーマスに彼のふるさとで再会することができる。彼のすこやかな成長とバブルガム臭い歓迎のキスを期待して、ランドオフしたいと思う。

(原町市立石神中学校教諭)

 

平成六年度

 

平成六年度

中学校・高等学校生徒の科学研究論文(野口英世賞)、中学校・高等学校生徒の国際理解・国際交流論文(朝河貫一賞)募集のお知らせ

 

県教育委員会では、平成三年度に中学校・高等学校の生徒を対象に、人類に貢献し得る科学技術のあり方や自然科学に関する個々の研究内容をテーマとする「野口英世賞」、及び国際社会における日本の役割や日本人の生き方をテーマとする「朝河貫一賞」の二つの賞を設定し、科学技術や国際化の進展に対する関心や意識の高揚を図ってきました。

毎年五百点を上回る論文が寄せられ、その内容も二十一世紀を担う青少年にふさわしい、ひたむきな研究心の横溢したものや、国際社会における日本人の生き方を積極的に真摯な姿勢でとらえた論文等多様です。

これらの中から、審査員の方々の慎重な審査を得て、最優秀賞・優秀賞が選定され、県知事並びに県教育委員長から直接表彰されるとともに、論文は「野口英世賞朝河貫一賞優秀論文集」として編集され、その冊子は広く配布されています。

平成六年度も下記の募集要項で、論文を募集いたします。素直な心で考えた独創的な論文を本年度も多く寄せられることを期待します。

 

国際理解・国際交流論文募集

−−朝河貫一賞−−

 

◇県教育委員会では、今年度も国際化に対応した人材育成を目指し、国際化への関心と意識の高揚を図るため、論文を募集します。

○応募資格

県内の中学校・高等学校の生徒

○テーマ

日本及び日本人の国際社会における在り方・生き方等について

(例)次のようなテーマによる論文

●国際社会における日本の役割

●国際社会における日本人の生き方

●国際社会における国際交流の在り方

〈なお、広い視野と問題意識からの論文を期待しますので、海外旅行体験等は特に必要としません。〉

○応募期間

九月八日(木)〜九月十四日(水)

○応募方法

四百字詰原稿用紙六枚程度にまとめ、中学生は各教育事務所、高校生は教育庁総務課に提出する。

○賞

優秀論文賞を表彰し、受賞者による外国大使館等の訪問を行う。

※詳しくは、各校へ配布する募集要項をご覧ください。

○連絡先県教育庁総務課

◆〇二四五(二一)七七五九

 

科学研究論文募集

−−野口英世賞−−

 

◇県教育委員会では、今年度も本県が生んだ偉大な医学者、野口英世博士の名を冠した賞を設けました。

本県の中学生、高校生を対象に、自然科学の個別のテーマに基づく研究論文を募集します。

○応募条件

●未発表の論文

●四百字詰原稿用紙を用い、資料を含めて十五枚程度

●応募点数は、一個人(団体)一点

○応募期間

九月八日(木)〜九月十四日(水)

○提出先

●中学生は、学校へ提出し各教育事務所長を経由し、県教育庁義務教育課へ送付する。

◆〇二四五(二一)一一一一(内線五〇五七)

●高校生は、学校へ提出し、県教育庁高等学校教育課へ送付する。

◆〇二四五(二一)一一一一(内線五〇七二)

※詳しくは、各学校へ配布する応募要項をご覧ください。

 

 

 


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