教育福島0179号(1994年(H06)06月)-013page

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三 研究実践の概要

 

研究推進にあたっては、五つの研究部会を組織し、有機的な関連を図りながら進めた。

 

1 教科研究部会

 

(1) 研究のねらい

自ら課題解決を図り、生徒一人一人が基礎的・基本的な内容を確実に身につけ、意欲的に学習する生徒の育成

(2) 実践内容

1) 学習の仕方の習得

ア 生徒の「学習の手引き」を作成し、基本的な学習の仕方を身につけるように努めた。

イ 学習の心得(きまり)を設定し三つの準備を徹底させ、主体的な学習を進めるための基盤とした。

○ 心の準備をしよう

○ 考える準備をしよう

○ 体の準備をしよう

2) 主体的学習の展開

ア 学習指導過程を全面的に見直し生徒中心の学習過程とし、生徒主体の授業を展開した。(資料3)

イ 指導過程の中に、自分で考え、判断し、実行(表現)する場を設定することにより、生徒の自己指導能力を育成するように努めた。

3) 望ましい学級集団づくりと「わかる授業」の実践

ア 生徒がお互いに個性を認め合える温かな学級集団づくりに努めた。

イ 教師が意図的に励まし、称賛することによって、生徒一人一人の存在感・成就感が感得できるようにした。

ウ 支持的風土のある学級を基盤とし、授業の内容が「わかる」ことによって学ぶ楽しさを体得できるようにした。

 

2 道徳部会

 

(1) 研究のねらい

価値に向かって生徒一人一人が自ら感じたこと、考えたこと、判断したことを発表し、それをお互いが認め合う共感的な態度を持つ生徒の育成

(2) 実践内容

1) 視点1「主として自分自身に関すること」、視点2「主として他の人とのかかわりに関すること」に重点をおいて授業を進めた。

2) 道徳性アンケートを実施して、より客観的に生徒を理解した上で授業に臨んだ。

3) 本音を出し合えるような発問の仕方及び内容を研究し、価値の内面的自覚を図った。

4) 「道徳的な三つの心」を各教室に掲げ、意識の高揚を図った。

○ 認め合う心

○ 支え合う心

〇 高め合う心

 

資料3

〈主体的に学習を進めるための手順〉

 

 

公開当日の生徒集会〜強滝太鼓〜

公開当日の生徒集会〜強滝太鼓〜

 

 

 


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