教育福島0179号(1994年(H06)06月)-048page

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福島県文化功労賞候補者の推薦を受付

 

福島県では、県民文化の向上を目指して、文化活動の促進及び文化的遺産の保護活動などの施策に取り組んでいますが、その一環として、昭和二十七年より、本県文化の向上に多年にわたり顕著な功績のあった個人を表彰するため文化功労賞を設けており、現在までに七十五名の方がそれぞれの部門で受賞しています。

対象部門は、芸術(美術、音楽、演劇、舞踊、文芸、生活芸術等)、科学(人文科学、自然科学)、教育(学校教育、社会教育)、体育(学校体育、社会体育)の四部門で、このいずれかから二名以内を受賞者として決定し、十一月三日の文化の日に表彰式を行います。

受賞候補者の推薦を関係団体をはじめ、広く県民一般からも受付けておりますので、推薦しようとする個人または団体は、必要書類を七月二十九日(当日消印有効)までに県教育委員会又は各教育事務所に提出して下さい。

なお、必要書類等詳細については県教育庁総務課行政係(◆県庁〇二四五(二一)七七五八内線五〇一八)か各教育事務所までお問い合わせ下さい。

 

チャイム

 

空転

菊田隆

に自分が競技者として取り組んだのは十年間であり、それは古い体操であった。

空転=宙返り、ひとつの技を会得するのには、三千回繰り返し練習しないと自分の技にならないといわれている。床運動、その他の種目もその技の構成によって組立てられ、床運動・平均台運動となって表現される。体操を始めて四十年の歳月が流れた。その間、実際に自分が競技者として取り組んだのは十年間であり、それは古い体操であった。

指導を始めて三十年。乏しい経験の中から暗中模索しながら、生徒と目の前の技について研究する日々が続いた。厚い壁に当たった末、困難の中から技を習得した時の目の輝き、感激に顔を綻ばせる様子を見ると体操そのものに、すばらしい、たまらない感動を覚える。

この魅力についつい三十年捉えられ、足を洗うことのできない現在の姿になってしまった。

来年と迫って来た福島国体、いつのまにか少年女子監督という重職に!責任の重さを感じている今日この頃である。重圧とともに、五十年に一回のめぐり合せのなかで大役を無事に終了することが出来るか心配でたまらない。県サイド、協会サイド、アドバイザーの方々から多大な御指導御協力賜わり、感謝の気持ちでいっぱいである……。

さて、大きな視野で考慮すると、いまひとつ職場や県民全体が国体に向けて積極的に前進する必要があるように感じる。大目標に向かって動かないと空転で終ってしまう様な気がしてならない。空転は我々の体操のみで結構である。迫り来る国体はぜひとも宙返りで、精一杯実行し、県民一体となって成功させたい。

(県立福島西女子高等学校教諭・少年女子体操競技監督)

 

ストップ・ザ・食中毒!

 

新聞紙上には時折、飲食店等における食中毒発生の記事が見られます。梅雨のじめじめしたこの時期は、食中毒発生の好条件が揃っているといえます。

万一、給食による事故が発生しますと、大勢の子供たちに影響が出てしまうので、何としても未然に防ぐことが大切です。

 

◆検食の重要性◆

検食は給食に異常がないかどうか、また、給食として提供するのに適当であるかを確認するものです。

・児童生徒が食べる前に行うこと。

・責任者(所属長が望ましい)を定めて行うこと。

・異常があった場合には、児童生徒への食品の提供を中止するなど、適切な措置を講ずること。

・検食結果は、記録、保存し、次回の献立作成や調理等の改善に役立てること。

 

これから夏に向かい、各種競技大会等の行事のために、学校給食以外の食事を取る場合には、適正な食品業者の選定や食べる時間、保管方法等、給食にも増して十分な注意を払いましょう。

 

 

 


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