教育福島0180号(1994年(H06)07月)-039page
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〈研修内容〉
・子育てに関する相談の方法
・仲間作りの進め方、子育て交流の援助
・学習活動の企画・運営等の指導助言の仕方、手作り人形製作、広報紙作り
・「おひざにだっこ」の活動の進め方
・幼児期の絵本や読み聞かせの大切さ
(5) 具体的な活動内容
1)「子育てフォーラム」幼児家庭教育学級
・学級生四六名、年二十回のプログラム
・体験的な演習、実技等でふれあい重視
・「子育てグループ活動」への発展をねらってネットワーカーが参加情報交換
2)「アドベンチャークラブ」
・旧少年教室(小学三、四年、自然や文化とのふれあい)
3)「親子ふれあい教室」
・町内四幼稚園、四保育園の親子
年三回親子のふれあい活動、親の研修(人形劇、昔話等を通じて)
4)「子育て交流の集い」
・幼児、児童と親のイベント、三部門に別けて同時開催、ふれあいパート一〜三レク、体験コーナー、小動物を見よう
5)「子育てグループ活動」
・既存のグループ+新たなグループ作り
(6) 文庫活動や民話をとおしたふれあい推進
1)ファミリー文庫一三グループ一
・活動…本の読み開かせ、紙芝居、人形劇、影絵(出前図書の開設から開始し、ママさん教室学級生とOBの協力)
・場所…半田、伊達崎地区公民館
・期間…年間六回、計十二回
2)「おひざにだっこ」 月一回実施
・活動の主体…中央館や町民会館におけるネットワーカー
・内容…絵本作り、読み聞かせの小道具、大道具作り、絵本を媒体にした子育て相談や自由な話合い
3)「民話の会」
・活動の実際…従来からあった三二名のグループが「親子ふれあい教室」から希望のあった幼稚園や保育園に出向いて活動した。十回の出演
・内容…プログラム例
一、十二支のお話 二、影絵による民話三、手影絵 四、お手玉 五、綾取り
・その影響…語りを聞いた人が民話の本を進んで買い求めるようになった。また、小道具を揃えるにも多くの方々の関心と善意があり、「ふれあい地域づくり」そのものの活動であることを実感した。
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おひざにだっこのお話会(ネットワーカーによる)
三、おわりに
家庭と地域の教育力の向上のために、今後ますます、地域の親等のネットワークが必要となってきます。このためにも「子育て広場」を始めとする家庭教育のための事業の拡充が望まれるところです。
さらに、今年度から新規事業として「父親の家庭教育参加支援事業」が県の指定を受け国見町と白河市で実施されています。
最後に、桑折町の「子育て広場」に参加した一人の感想を紹介して終わりとします。
「もし、ここに参加しなかったら、ただの主婦、年寄りで終わったかもしれない。苦労もあったが、演ずることへの緊張感と喜び、幼い頃に覚えたわらべ歌やお手玉など、もう用がないと思っていたのに役に立ってよかった」
子育て広場での体験から、ふれあいの輪を広げ、学んだことを地域活動につなげ、生きがいを発見していく姿に、親自身の生涯学習そのものを見たように思う。
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