教育福島0180号(1994年(H06)07月)-051page
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教育・イン・ザ・ワールド
−地域の国際交流で見たアメリカ教育事情−
国際化にふさわしい教育の話題をシリーズで紹介する「教育・イン・ザ・ワールド」。
今回は、オークレア大学教育学部と「アラムナイ」(オークレア大学校友会福島県支部・武藤義男代表)の共催する2週間にわたる交流事業に参加した宮内治郎先生(県立大笹生養護学校)からのレポートです。
三春の町に、ウィスコンシン州にあるオークレア大学校友会の「アラムナイ」という国際交流組織がある。この会は、中・高校生のサマーキャンプや国際理解の活動を推進している。
昨年、オークレア大学が主催するサマーセミナーに参加し、アメリカの教育事情の一端に触れることができた。
1.ウィスコンシン州の教育
アメリカの教育は、州が中心となる意識が強くアメリカの教育というよりは、ウィスコンシンの教育というほうが適切である。この州は、森と湖の自然に恵まれ、高い教育水準を誇る州のひとつでもある。セミナーの概要と学校見学の印象をまとめてみる。
2.セミナ より
セミナーの主な内容としては、アメリカ教育の現状に関する講話、教育施設の見学、教育委員会の訪問、教職員との懇談等、幅広い交流活動がなされた。
講話の主なものは、学校教育の歴史及び教育制度全般に関するもの、特殊教育から高等教育までの広範囲なもので、アメリカの教育事情を知ることができた。
3.学校見学より
見学した学校の大半はオープンスクール、図書室を中心に壁のない教室で開放的。ティームティーチングによる指導、英才教育による個性化の教育、多学年学級によるグループ編成などが試みられている。室内に見る多くの教材教具は多種多様で一人ひとりに対応する配慮が見られる。
これらのことから、一人ひとりの子どもを尊重し、個に応ずる教育の姿が感じられた。
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サマースクールの子どもたち
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ウィスコンシンの農業風景
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オッセオ小学校
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オープンスクールの教室
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