教育福島0181号(1994年(H06)09月)-051page

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教育・イン・ザ・ワールド

 

−自称「英語学留サービス員」ポーター先生を迎えて−

 

国際化にふさわしい教育の話題をシリーズで紹介する「教育・イン・ザ・ワールド」。

今回は、県立福島高等学校から、派遣校でのAETの活動の様子を紹介します。

 

福島高校にAETが配置されて丸3年、初代のロビンソン先生、次にドア先生と米国出身者が続いたが、昨年8月、カナダ・トロントよりポーター先生が来日され、授業はもちろんのこと、休み時間や放課後にも各教室に出没(?)し、積極的に生徒との交流を図っている。

学生時代から、日本で英語を教えることに興味を持っていたというポーター先生は、福島に着き3日めにして、昼食に三角形のみごとな形の「おにぎり」を持参して出勤したというエピソードの持ち主である。しかしこれは、単に先生が知日派だからではなく、失敗を恐れず何事にも挑戦する意欲が旺盛であることを語っている。来日してから始めた日本語の勉強もその一つで、毎日何かしら新しく覚えた漢字や言いまわしを授業で披露しては生徒達の拍手をあびている。時に思わず、ふきだしそうになる間違いをすることもあるが、そんな時は、すかさず「サルも木から落ちる。」と言って実にくったくがない。

「語学を学ぶ時には失敗はっきもの。そこから得るものは大きい。」生徒の前で身を以って学ぶことを教える先生の姿勢は、日本語と英語の違いこそあれ、共に外国語を学ぶ者として大いに生徒の共感をよんでいる。そのせいか、本年度より実施されているオーラル・コミュニケーションの授業でも、一回でも多く先生と話そうとする生徒の姿もみられるようになった。生徒と英語での日記のやりとり、メッセ」ジを入れたテープの交換等、自らを「英語学習サービス員」と呼ぶポーター先生のアイディアは目下留まることを知らないようである。

 

1年学習合宿にて、早朝マラソンに参加

1年学習合宿にて、早朝マラソンに参加

 

小講演会“Trip to Canada” スライドを使って紹介。大好評でした。

小講演会“Trip to Canada” スライドを使って紹介。大好評でした。

 

 

 


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