教育福島0183号(1994年(H06)11月)-049page

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<P>企画展<P>没後100年<P>
<P>「高橋由一展」<P>−近代洋画の黎明−<P>1995年1月10日(火)〜2月19日(日)<P>日本の画家が油絵という技法に本格的に取り組むようになったのは、幕末・明治初期でした。高橋由一(1828〜94年)はこの近代の始まりの時代に、孤軍奮闘して西洋の絵画技法を学んだ画家の一人で丸幕府の蕃書調所(ばんしょしらべしょ)で不十分な教材と格闘しながら西洋絵画を学んだ由一は、独自の写実的表現を追求するとともに、天絵楼(てんかいろう)という画塾を開くなど洋画の普及のために多くの試みを重ねました。また、山形、宮城、福島を訪れ、次々と建設されていく道路や橋、トンネルなどを油絵や石版画で描き残しています。大きな時代変革の中で移り変わっていく東北の風景をあるがままに見つめる画家の新たな視線を、そこに感じ取ることができます。<P>今年は、由一が亡くなって100年。西洋と日本、美術と社会などさまざまな視点からあらためて由一の仕事を細かく見直すのがこの展覧会の役目です。新発見の作品も含め、油彩・水彩・素描・版画、約350点を展示し、由一の画家生涯をできるかぎり克明にたどり直します。<P>
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<P>「墨水桜花輝◆の景」一八七四年<P>
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「鮭」一九七七年(重要文化財)東京芸術大学芸術資料館蔵