教育福島0185号(1995年(H07)02月)-035page

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わたしの学校・ぼくらの活動

  

 

  

主体的な活動を育てる行事づくりの実践

  

石川町立石川中学校

  

 

  

平成五年度から二年間、文部省及び町教育委員会より生徒指導総合推進校の指定を受け、研究・実践に取り組んできました。

  

研究主題を「生徒の自主性を育てるための生徒指導のあり方」と設定し、生徒の主体的・積極的な活動が種々の場で日常的に行われる力を育てることを目標としました。

  

本校では、この目標に迫るために授業づくり、行事づくりなど六つの部会を組織し、取り組んできました。ここではその中の一つ「行事づくり部会」の取り組みについて紹介します。

  

”行事づくり”このねらいは、行事をつくり上げていく過程で生徒一人一人の特性を引き出し、伸ばしていくことでした。そのための基盤を学級づくりにおき、学級における毎日の班活動や話し合い活動を大切にしました。また、学級を支えるために学津プログラム委員会を計画的に行ってきました。

  

学級委員が意見を持って学年プログラム委員会に参加する。そこで話し合ったことを学級に持ち帰る。これを繰り返して一つの行事計画をつくり上げる。できた計画に学級で工夫を加えて行事に参加し、行事をつくり上げていったのです。このような取り組みから次のような成果を得ることができました。

  

○生徒一人一人が積極的な姿勢で行事に取り組むようになってきた。

  

○生徒の自覚が高まり、行事の企画運営ができるようになってきた。

  

○自分たちの金画した活動に責任を持つ態度が多くの場面で見られるようになってきた。

  

課題も残っています。それらは、育ってきた”よさ”をさらに伸ばしながら今後の実践の中で解決していくよう取り組んでいます。

  

 

「金銭教育」は生き方の教育   

 

  

「金銭教育」は生き方の教育

  

郡山市立東芳小学校

  

 

  

○こんどから一円玉もたいせつにするからね。(二年A子)

  

○買い物をする時は、ひつような物だけにして、むだづかいをしないようにする。(三年B男)

  

○新しい物が欲しいと思っても、すぐに買わず、計画を立ててからにする。(五年C雄)

  

これらは、道徳、社会科、家庭科の授業記録の一部である。

  

本校は、平成五〜六角度のニカ年にわたり、福島県貯蓄推進委員会から金銭教育の研究委嘱を受け、研究主題「物やお金を大切にし、心豊かに進んで活動できる児童の育成−感謝や思いやり、奉仕の心をもって実践する児童をめざして−」を設定し、研究と実践に取り組んでいる。

  

物質的に豊かになり、お金中心の考えや、物を粗末にする風潮の世の中、そのために心の貧しさが指摘されている今日である。このような中で、子供たちは、自分の力で状況をしっかりと判断し、将来の見通しの上に立って、心豊かな生活をしていくことが求められる。

  

すなわち、金銭教育は、健全な金銭感覚を養い、物やお金を大切にする心を育てるとともに、思いやりや奉仕・感謝の心を身につけさせる人間の生き方教育であり、これから激しく変化する社会に主体的に対応できる人間の育成を自指している。

  

二年次の今津は、児童会が中心となり、「アルミ缶を集めて車椅子を贈ろう「」あいさつ運動「」再利用作品展」などへの自主的な取り組みが見られるようになってきた。

  

今後更に、家庭や地域と連携しながら研究と実践の充実に努めたい。

  

 

リサイクルについての学習をする子供   

リサイクルについての学習をする子供

 

 

 


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