教育福島0186号(1995年(H07)04月)-030page
仕事を終え、下宿に到着。居間には、既に夕食が準備してある。おばさんが台所から姿を見せ、「おかえりなさい。さあ、一杯やりなさい。」とコップに酒が注がれる。晩酌付きである。たまに仕事を持ち帰り「今日は仕事を持ってきたから。」と固辞しても、「遠慮しなくていいから、酒はいくらでもあるから、飲みなさいよ。」とおっしゃる。時折、辛いこともあった。
「私もいただくかな。」と、おばさん。「どうぞ、どうぞ。」
今夜もミニ宴会である。
おばさんのお話は、また為になる。
「よく外で、あの人はこうだ、ああだという人がいるけど、私はそんな話はしたくないねえ。」
「そうだね、おばさん。」と相づちを打つ。
「私は、人にはできるだけ親切にしてやろうと思っているんだよ。」
「人の悪い所ばかり見ていると、自分の気持ちが暗くなるから、悪い所は見ないようにしているんだ。」
話を聞きながら、我が身の未熟さを痛感するばかりであった。
おばさんは、健康にも人一倍気を遣い、定期的に検診を受けられる。健康は、まず食事からと、献立は栄養を考えたバラエテイーに富むものであった。時折「私は、先生方の命を預かっている。」とまでおっしゃる。
ご高齢であるにもかかわらず、常に前向きで、矍鑠(かくしゃく)としておられるおばさんに、頭が下がるおもいである。もう年だからとか、疲れているなどという言葉は、一度も聞いたことがなかった。大学卒業以来の下宿生活で、個人の生活の重視というよりも合宿生活のような三年間であったが、おばさんに出会えてよかったと思っている。健康な人は、考え方も生活スタイルも健康的であるようだ。
今夜も、また、下宿人とミニ宴会を開いていることだろう。
(いわき市立永井中学校教頭)
・愛の森・愛の広場
「ホテルラフィーネ郡山」から
緑豊かな開成山公園の一角に位置するシティ感覚あふれる当ホテルは、新愛称のもとに再スター卜して、早や十ヵ月を迎えました。
この間、組合員の皆様には「宿泊会合」「宴会」「婚礼」等と幅広くご利用いただきまして心から感謝申し上げます。
今後、さらに、「心のこもったおもてなし」をモットーに、皆様のご利用をお待ちしておりますので、お気軽にご利用下さい。
また、当ホテルでの婚礼は、「ベーシック・ブライダル」を目指しており、温かさと落ち着いたムードの中での挙式は、大変好評を得ております。是非、ご利用下さい。
・湯けむりに心なごむ「宿」
「あづま荘」から
「あづま荘」は公立学校共済組合員とその家族のための宿泊、会合、婚礼等にご利用いただく保養施設です。
当荘は、「いで湯とくだものの里」として親しまれている飯坂温泉にあり、窓を開けば自然の眺望が広がり、心身共におくつろぎいただけます。
温泉につかり、四季折々に彩られる季節料理をご賞味いただければ、仕事からの解放感と日頃の疲れをいやしてくれます。
ご利用下さいます皆様が、いつまでも旅の思い出として、心に残るよう、職員一同誠意をもってサービスさせていただきますので、ご利用をお待ちいたします。
・「ホテルラフィーネ郡山・あづま荘」利用の助成制度ご案内
利用助成の額
宿 泊 1人4,000円
会 議 会議室使用料の半額
会 食 1人4,500円以上の会食
(ただし、5人以上)
1人1,000円
婚礼 1組100,000円
電話
・ホテルラフィーネ郡山
(〇二四九)二三−七一七二
・あづま荘
(〇二四五)四二−三三八一