教育福島0187号(1995年(H07)06月)-006page

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提言

夏の光

夢を、希望を語り合いたい

福島県中学校長会会長

車田喜宏

 

教育の仕事に携わり、いつの間にか多くの星霜を過ごしてしまいました。

 

教育の仕事に携わり、いつの間にか多くの星霜を過ごしてしまいました。

今、静かに記憶の水脈を辿ってみますと様々な出来事が走馬灯のように浮かびあがり、それぞれの思い出が時代背景と共にささやかな感傷を運んでくれるようです。

 

フランスの詩の一節に、

教えるとは 共に希望を語ること…

学ぶとは 誠実を胸に刻むこと…

という言葉があります。

私は、時折この一節を引用し、若い教員に授業の成長を期待して話し合うことがあります。この詩は幾通りもの解釈が可能ですが、教員が自らを成長させていくための基本的な心構えとして、多くの示唆を与えてくれていると思うのです。

ともすれば、教えることとは教授することと、狭義の解釈のもとに、授業の展開もパターン化し、生徒にとっては味気のない、得るところが少ないものになりがちです。

“共に希望を語る”、“誠実を胸に刻む”という言葉からは、「私も勉強しよう。君たちも負けずに頑張ろう!」というように、教師としての謙虚な研修への取り組みの姿や生徒への心からの呼びかけを示していることと理解することもできます。また、「学問にはきっとすばらしい世界がある。どうしても君たちにその世界を伝えたい。語りたいのだ。」そういった教師の情熱の大切さを語りかけている言葉にも解釈できます。

学校教育に携わっている限り、社会がどのように変容しよう

 

 

 


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