教育福島0187号(1995年(H07)06月)-041page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

わたしの学校・ぼくらの活動

 

全国制覇をめざして

−漕艇部−

高郷村立高郷中学校

本校は、全校生徒が百名に満たない小規模校ですが、県内で唯一、部活動として漕艇部のある学校です。平成四年度は特設部として、平成五年度からは常設部として活動してきました。

当村がふくしま国体漕艇競技の開催地とあって、本校漕艇部に対する村民及び高等学校漕艇部の関心は高く、大きな期待が寄せられています。

練習場は、国体の会場でもある県営の荻野漕艇場で、学校から自転車で十分以内という非常に恵まれた条件にあります。

発足時より、県の国体競技力向上対策本部からの強化指定を受け、強化合宿を行ったり、全国中学選手権競漕大会に出場したりしました。大会初出場以来、三年連続で入賞を果たし、特に、平成五年度の第十三回大会においては、女子舵手(かじ)付きクォドルプルで全国優勝を果たすなど、輝かしい実績を残してきました。この時のメンバーは、現在、国体少年女子強化指定選手として活躍中です。

 

手前より2番目が、平成6年度第3位となった女子陀手付クォドルプル

 

手前より2番目が、平成6年度第3位となった女子陀手付クォドルプル

 

漕艇競技は、中学生には、楽しさや喜びを味わう機会が、他の競技に比べ少ないとも言われます。それゆえに、達成可能な最終的な大きな目標を持たせ、併せて中期的目標、短期的目標を設定し、それをクリアーさせることが非常に重要です。

生徒たちは、どうすれば安定してより速くボートを進めることができるかをテーマに、日々練習を積み重ねています。そして、ここ高郷だからこそできる漕艇競技を通して、全国の中学生と競い合える喜びをかみしめています。

 

コンピュータに親しむ

湯川村立湯川中学校

私たちの学校は、平成四年度に二十一台のコンピュータが導入されました。ソフト面の充実も大変すばらしく、会津管内でもトップクラスの保有数とのことです。でも、当初は機器に不慣れな教職員とコンピュータに初めて触れる生徒たちで、すばらしい設備を前に戸惑うことが多かったように思います。

しかし、平成五年度には村から、六・七年度には文部省からの研究指定を受け、各教科で明確な目的をもったコンピュータの活用が徐々に図られるようになりました。

現在、生徒たちは、授業中はもちろんのこと、昼休みや放課後に解放されるコンピュータ室を有効に活用し、リテラシーを高めるよう努めています。授業では、主に、美術や家庭のデザインの学習や音楽の器楽の領域での表現活動に用いています。また、他の教科でも市販のソフトを用い、学習したことのまとめや練習をしたり、シミュレーションを用いて分かりやすく確かめてみたりできるので授業が楽しみのようです。さらに今年度は、三年生の選択技術で会津大学での実習やパソコン通信を用いての情報収集・情報交換が計画されていて、今から楽しみに待っています。

絵の具で自分の思った色がうまく出せないために美術が嫌いといった生徒が、コンピュータを活用することにより解決し、美術の授業が今は大好きになったという例があります。これからも多くの可能性を秘めたコンピュータの有効な活用を、生徒とともに探っていきたいと思います。

 

コンピュータを活用した音楽の授業

 

コンピュータを活用した音楽の授業

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。