教育福島0187号(1995年(H07)06月)-040page

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教育事務所発

<わたしの学校・ぼくらの活動>

会津教育事務所

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しま国体冬季大会開会式に花を添えた猪苗代町立長瀬小学校のマーチングバンド

 

ふくしま国体冬季大会開会式に花を添えた猪苗代町立長瀬小学校のマーチングバンド

 

世界の国から、こんにちは

〜ただいま、外国人の友だち、十九名〜

会津若松市立松長小学校

 

平成五年度開学の県立会津大学教員公舎が学区に建設されたため、外国人教官の家族が居住するようになり、昨年度より六カ国の児童が、延べ二十二名編・転入学し、本年度は十九名が在籍しています。

昨年六月十日より加配されている外国人子女等日本語指導対応補正教員による日本語指導の成果があがり、児童は楽しく、思いやりのある学校生活を送っています。

 

昨年度四月と九月に編・転入学してきた外国人子女は、多国籍・多言語で、特に英語圏外の国籍子女及びその母親との交流に当初は戸惑いました。

六月より、外国人子女の日本語指導のための教員の加配があり、外国人子女指導の充実が図られました。

加配の趣旨を生かして、日本語習得状況に応じた初・中級別の小グループによる、介在語を使わないことを方針とした日本語適応教室と、通常学級でのT・Tによる指導で、週二十二時間の実践を重ねました。

年度末には、個人差はあるものの日常会話が一応成立するまでになり、楽しく生活しています。

特に、本校二年目の子女は、学習用語も理解できるようになり、通常授業に意欲的に参加し、学校生活全般にリーダーシップを発揮している姿を見るたびに、本校の「国際化」の深まりを強く印象づけられます。

十一月の松長タイム(児童会活動)で集会委員会が計画、実施した「世界の国から、こんにちは」では、外国人子女と集会委員が作成した六ヵ国の国旗等を活用して、それぞれの国のあいさつを母国語で紹介し合う「あいさつゲーム」を楽しく展開しました。

 

六ヵ国のことばであいさつゲーム

 

六ヵ国のことばであいさつゲーム

 

国旗の下に集まった六ヵ国の友だち

 

国旗の下に集まった六ヵ国の友だち

 

また、本校栄養士と給食調理員(平成二年度学校給食コンクールで文部省体育局長賞を受賞)が、外国人子女の母親と交流し、学校給食献立に各国の料理を取り入れ、好評を博しました。

十月十七日のトルコ料理「ベゼリエ」は、グリンピースとトマトが特徴で日本の「肉じゃが」に似た料理。一月二十六日は、ロシア料理の「ボルシチ」。寒い国の料理で、赤カブが特徴の独特な味の冬の料理。

このような実感を通しての国際理解教育は、今年度も継続しています。

 

 

 


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