教育福島0188号(1995年(H07)07月)-015page

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的に図るとともに、体験を通して実践可能な活力となるように努めること

 

五 特別活動の充実

 

これからの教育においては児童生徒が自己表現を目指し、主体的・創造的に生きる力を育てることが求められている。

従ってこれからの特別活動においては、これまで以上に、児童生徒のよさや可能性に着目し、一人一人の課題意識を高め、活動を温かく見守り主体的な活動や体験的な活動を促して、児童生徒の実践的な態度が一層伸長するように支援していくことが大切である。

1 特別活動で身に付けるべき資質・能力

特別活動で身に付けさせるべき資質や能力を次のようにおさえ、特別活動の各内容ごとに目標を明確にして指導の充実を図る必要がある。

例えば、小学校の場合は次のようである。

(1) 学校生活の向上やよりよい生活を目指し、身の回りの諸問題に関心を持ち、友人と協力して望ましい行動をしようとする。(関心・意欲態度)

(2) 集団における自己の役割を考え身の回りの諸問題の解決を目指して活動している。(思考・判断)

(3) 話し合いや集会など、友達と活動する過程において集団活動を進めるために必要な技能を身につけている。(表現・技能)

(4) 生活や学習への適応、健康で安全な生活、集団活動の進め方などに関する基礎的な事項を理解している。(知識・理解)

2 特別活動評価計画の充実

特別活動においても評価は重要である。ただ、児童生徒の自主的、実践的な集団活動による学習経験を重視する領域であるために、評価の内容が多面的になることから評価活動が軽んじられる傾向にある。特別活動においても活動のねらいは、一人一人の児童生徒の成長を期するものであることから内容を十分検討し、実施することが大切である。

例えば、中学生の場合は次のようである。

特別活動の目標内容のうち「望ましい集団活動」とは何か、どのような集団が望ましい集団なのか、どのような活動を望ましい活動なのか、とか「人間としての生き方についての自覚」や「自己を生かす能力」という中味についても各学校で評価内容を具体化する必要がある。

(1) 生徒一人一人の発達に関する評価

特別活動の領域の場合、集団の一員としての個人の在り方、ないし社会の一員としての個人の在り方に関する内容の発達が最も重視されなければならない。

(2) 生徒集団の発達に関する評価

成員としての一人一人が発達するとその所属集団が発達していくし、所属集団の発達過程がその成員の一人一人に影響を与える。そこで、集団の在り方とその発達という視点を重視し、その視点から特別活動関係の集団の状態や活動の過程を評価して改善していくことが重要である。

(3) 指導計画の評価

学校における教育活動の中で、その学校の生徒たちの実態に応じてその学校の創意を生かした自主的な指導が最も強く求められているのが特別活動の領域である。その意味で、各学校における特別活動の指導方針や活動内容ないし指導過程に関する年間計画が重要であるし、評価も重視されなければならない。

(4) 指導方法の評価

また、指導方法の評価も必要である。生徒会活動やクラブ活動及び学校全体で行う各種行事など、全教師が協力して適切に指導することが求められており、全教師の指導体制の確立や指導方法の共通理解などについての評価も重要である。

3 活動を児童生徒に委ね、温かく見守る指導の充実

特別活動は自主的、実践的、集団的活動を特質とする活動であるから特に児童生徒の思いや願いを生かした主体的な活動を重視する必要がある。

児童生徒は生来活動的で、友達と協力して活動することを好むものであるから特別活動の指導においては、児童生徒に委ねることができることを明確にし、多少の失敗が予想されても温かく見守り、励まし、援助し、主体的に活動を進めていく中で、成就感や集団への所属感を深めさせていくことが大切である。

したがって、特別活動の指導においては、児童生徒が自分で考え、判断し、試みる場や機会を増やすとともに、活動の展開に際しては児童生徒の発意、発想をできるだけ重視し、児童生徒による主体的な活動が展開されるよう、適切に指導することが大切である。

 

六 生徒指導の充実

 

児童生徒一人一人が、その個性を発揮しながら、豊かな自己実現を図ることができるような資質や能力、態度を育成するためには、生徒指導の機能が従来にも増して重視されなければならない。

 

 

 


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