教育福島0188号(1995年(H07)07月)-033page

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(三) 授業の基本型について

各教科とも次の型を基本の流れとして取り組んだ。

「確認する→追究する→整理する」

(四) 評価の方法について

〇 生徒の「関心・意欲・態度」を重視し、評価の規準とした。

〇 評価項目については、「関心・意欲・態度」と「各教科独自の項目」とした。

 

〈二年次〉

(一) 選択教科の幅の拡大について

○ 二学年では、技能四教科九コースを開設し、そのうち一コースを生徒選択にした。

〇 三学年では、英語を除く八教科から十八コースを開設し、技能四教科(B群)から一コース、他の四教科(A群)から一コースを生徒選択にした。

(二) 活動内容の決定について

〇 選択教科の役割のとらえ方を確認した。

〇 生徒の希望する学習内容のうち実施可能なものを取り入れた。

○「ピックアップ方式」による課題選択学習を行った。

(三) 個に応じた活動とするために

〇 生徒主体の授業という考えから「指導計画」「指導案」をそれぞれ「活動計画」「活動案」に改めた。

〇 ねらいに応じた学習形態の工夫をした。

〇 学習成果の表し方を工夫した。

 

六 研究の成果

 

(一) 生徒の意識調査の変容より

〇 興味・関心の高まりについては、三年A群において顕著であった。

〇 主体的な取り組み、自分の目標の達成では、各学年、両群ともに高まりが見られた。

(二) 教師の意識の変容より事前・事後のアンケート調査の比較より、選択教科授業の実施に関する認識がより具体的になり、教師の意識の高まりが見られた。

反面、生徒の学習状況等に個人差が出てきていること、支援・援助のあり方などの問題点も指摘された。

(三) まとめ

〇「生徒の特性に応じた指導法」として、課題選択学習や習熟度別個別学習などをねらいに即して多様に展開し、その理論と実践を深めることができた。

〇 生徒主体の授業の確立をめざし、教師の支援・援助のあり方の追求を通して教師自身の意識を高めることができた。

〇 T・Tの積極的導入・評価の工夫により、生徒の個性を伸ばす手だての実践が図られた。

 

七 今後の課題

 

(一) 自己課題をどのように持たせ、課題選択学習をどう仕組んでいけばよいか、また課題解決のための資料の収集と活用のさせ方をどう工夫すればよいか。

〇 望ましい学習カードや自己評価カードの工夫のあり方。

 

表1 選択教科とコース一覧

 

表1 選択教科とコース一覧

 

表1 選択教科とコース一覧

 

表2 活動案例

 

 

 


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