教育福島0188号(1995年(H07)07月)-032page

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研究実践

選択教科における生徒の特性に応じた指導はどうあればよいか。

平成5・6年度文部省指定

 

一 主題設定の理由

 

今日の学校教育では、社会の変化に主体的に対応できる能力の育成や個性を生かす教育の充実などが強く要請されている。

本校でも、個性の多様化が顕著になる中学生の時期に、個性を重視し、たくましく生きる力を身に付けさせることが大きな課題となっている。

このためには、選択教科において、生徒選択を基本とする履修幅の拡大を図り、興味・関心や適性を生かし、主体的に学習するための学習内容の設定や学習方法の工夫を加え、個に応じた支援や援助をしていけば、主体的・意欲的に学習に取り組む生徒を育てることができるであろうと考え、本研究主題を設定した。

 

二 研究課題

 

(一年次)

1 生徒の興味・関心や適性を生かした生徒選択のあり方を研究する。

2 選択教科としてふさわしい学習内容、学習方法、学習計画のあり方を研究する。

 

(二年次)

1 生徒が主体的・意欲的に学習するための支援・援助、指導のあり方を研究する。

2 選択教科における評価のあり方を研究する。

 

三 研究計画と組織

 

(略)

 

四 基本方針

 

(一) 研究の方針

〇 生徒一人ひとりが持っている能力、適性、興味・関心、性格、学習スタイルや学習経験などのよさや可能性を見いだし、さらによい方向へ伸ばしていくようにする。

〇 生徒自身の目標を教科の目標や内容から設定された課題と照合して自らの課題として選択・設定し、自ら考え判断し表現する能力及び知識や技能などを獲得するプロセスを重視した学習のすすめ方について考察し、生徒のよさや可能性を生かすための教師の支援や援助の仕方を明らかにする。

(二) 選択教科のとらえ方

〇 基礎・基本の習得の上に立って、生徒のよさを生かすという面での教育内容の発展の場ととらえる。

〇 個性を生かすという点で、発展性のある教育内容を生徒自身が選択できる場ととらえる。

(三) 培い育てたい資質・能力

〇 自分の個性について正しく理解できること。

〇 自ら自分の学習内容を発見し、選択できること。

〇 学習の仕方を身に付け、意欲的に学習できること。

〇 基礎・基本を身につけ、自分のものの見方や考え方をもつこと。

〇 自分の学習の成果をまとめ、表現できること。

 

五 実践の概要

 

五 実践の概要

 

(一年次)

(一) 選択教科の幅の拡大について

〇 生徒の希望を第一に考え、本校の現状に照らして、どこまで可能かを検討した。

〇「生徒の主体性を生かす選択教科の幅の拡大」の趣旨を生かすには、どんな教科が適切かといった面から検討した。

(二) 選択教科履習のための手順

次のような二段階の経過を経て行った。

〇 第一回ガイダンス→保護者への説明→第一回アンケート→学級担任・教科担任による助言→第二回アンケート

〇 第二回ガイダンス→選択授業の参観→希望調査→希望調査の結果報告→教科別ガイダンス→開設コースの人数及び担当指導者の決定

 

 

 


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