教育福島0188号(1995年(H07)07月)-036page

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ふくしま国体の成功を期して

 

夏季大会開催迫る

選手強化急ピッチ!

 

「ふ<しま国体」夏季大会の開催まであと僅かになりました。夏季大会には、水泳、漕艇、ヨット、カヌー、ボウリングの五競技が実施されます。実施競技は少数ですが、総合優勝を勝ち取るための重要な位置を占める大会となります。

各競技の監督・コーチや選手たちは、今までの培われた力を本番で最大限に発揮できるよう最後の調整に向けて日夜努力しております。

 

漕艇競技少年女子強化合宿

 

朝、六時ちょうどに桟橋から五人乗りの舵手付きフォア艇が滑り出していく。朝の静けさの中にコックスの声が響きわたり、朝の練習が始まる。耶麻郡高郷村の県営荻野漕艇場で行われる漕艇競技少年女子チームの強化合宿の一こまである。朝の練習のあとに朝食、九時半出艇で午前の練習、昼食後昼寝をして三時出艇で夕方まで練習が続く。疲労で頭の中が真っ白になりながらも、四人のブレードワークは一致させなければならない。「水中が弱い!」とモーターボートで追いかけるコーチの檄が飛ぶ。少年女子の国体種目は舵手付きフォアとシングルスカルである。国体を目指してこの春、喜多方高校と喜多方女子高校から選抜された舵手付きフォアチームにとって時間はない。毎日放課後の練習と休日を利用した強化合宿で、全国上位のレベルまで高めなければならない。選抜チームのメンバーはインターハイを捨てた。国体一本に絞って練習するためである。放課後の練習での漕ぐ距離は十km程度、強化合宿ではこの三倍を超える。真っ黒に日焼けした選手たちの明るい笑い声が響きわたる夕食時がホッとする時間である。また明日がんばろう!

 

少年女子舵手付きフォア選抜チーム「乗艇練習のスタート前」

 

少年女子舵手付きフォア選抜チーム「乗艇練習のスタート前」

 

水泳競技シンクロナイズドスイミング少年女子

 

登校前の朝五時から八時まで練習をしています。クラブ内のプールは水深が浅いため、昨年から市内のダイビングプールをお借りして週二回練習できるようになりました。また、東京の強豪クラブでの合宿も月二回こなし、着実に力をつけてきています。

しかし、やらなければならないことがまだたくさんあり、時間がいくらあっても足りない状態です。

こんなことで学校が休みの日などは、選手は一日中かんづめになって練習に励んでいます。その努力が四月の日本選手権で実を結び、ほぼ満足できる成績を残すことができました。昨年より技術的にも精神的にもひとまわり大きくなったように感じました。

今後も、さらに努力を重ね、国体で開花できるように頑張っていきたいと思っています。

 

イーブンスイミングスクールシンクロチーム

 

イーブンスイミングスクールシンクロチーム

佐久間美也子選手(平商業高3年)左

塩田涼選手(湯本高3年)右

 

 

 


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