教育福島0189号(1995年(H07)09月)-041page
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「人間の生き方を学ぶエイズ教育」
生命を尊重し、思いやりの気持ちをもって共に生きぬこうとする子供の育成
梁川町立梁川小学校
本校では、平成五年度から三年間文部省から、エイズ教育(性教育)推進地域指定を受け、時代が求めている人間尊重の精神にあふれた教育活動をめざして、梁川中学校、梁川高等学校と連携を図りながら研究を進めています。
研究がスタートした当初は、まず教師が文献などの資料を手がかりにして、エイズについての正しい理解を深めることから始めました。
まず第一に、現在エイズに最も有効なワクチンは『教育』なのだということです。第二に、エイズの問題を考えていくことは、すべての人々が自己実現を図りながら、共に生きていく『共生』を考えることなのだということです。そして、第三に理解した知識や心情を日常の生活の中で発揮できる能力を伸ばすことです。
三年目を迎えて、こうしたことについて、子どもをはじめ保護者や地域の方々にも理解を求めるよう進めています。例えば、授業参観の際に、全学級でエイズに関わる授業を一斉に行ったり、学校での授業の様子を梁川町「広報やながわ」に連載して理解を促したりしています。
子どもたちが当初もっていたエイズに対しての不安も学習を重ねるごとに薄れています。自分たちは、人のために何ができるのか、何をしてあげるべきなのかを考えられる所まで変わってきました。
今後、更にこのエイズ教育を通して偏見や差別をなくすと共に、生命を尊重し思いやりの気持ちをもつ子どもの育成に努めていく考えです。
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男女共同参画社会づくりをめざして
川俣町教育委員会
川俣町では、昨年度に引き続き本年度も、文部省の補助事業として県から委託され「男女共同参画社会づくりモデル市町村事業」に取り組んでいます。そのねらいは、急激な社会変化に伴い、女性のライフスタイルも変化し、女性をを取り巻く様々な問題が生じてきている今日的課題の解決を目指すものです。本町では、特にいまだに社会に根強く残存する「男は仕事、女は家庭」という固定的な性別役割分担意識の是正と女性の社会参加及び男性の家庭・地域への参加の双方を促進することをねらいにしています。どうしても真の男女平等は、性差による特性やこれまでの慣習などから考えにくいようです。本町で男女の意識実態調査を実施してみると、「男性が家事や育児をすること」に関して肯定している男性や女性が多い反面、実際は女性が家事・育児のほとんどを行っている様子がわかりました。
今年度も昨年度同様に、地区フォーラムを開いて、具体的な課題について男女が話し合い、一緒に地域づくりに取り組めるようにしたいと考えています。
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地区フォーラムの様子
主な事業内容は、
〇 地区ツーステップフォーラム
〇 男女共同参画フレッシュセミナー
〇 男女共同参画社会づくり講演会
〇 行政関係者研修会
の四つです。
夫婦共稼ぎ家庭が増えている現在、女性が家事・育児と仕事の両立をしていくのは大変な苦労があるようです。これから、女性も男性もともに能力を発揮し、生き生きと生活していくために、お互いに立場を理解し合い力を合わせていける社会を目指して本事業に取り組んでいます。
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