教育福島0190号(1995年(H07)10月)-019page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

3 施策の展開

 

(1) 生涯学習の推進

生涯学習課では、新世紀に向けて、県民一人ひとりが生涯にわたって、いつでも、どこでも、充実した学習活動ができる生涯学習社会の実現を図るため、第四次福島県長期総合教育計画の第一の柱である「ふれあいと生きがいに満ちた生涯学習の振興」の視点に立って、各種事業を展開しています。

 

ふれあいと生きがいに満ちた生涯学習の振興

大学開放講座について

近年、生涯学習の気運の高まりの中で、多様化・高度化する県民の学習ニーズに対応した学習機会の整備を図るため、生涯学習県民講座を昭和六十年から実施しており、平成七年度は二十九の講座が県内各地で開設されています。

その中で、一般成人を対象として、大学、短大、高等専門学校等の高度専門教育機関の有する専門的知識、技術、教養に関する体系的な学習を提供することを目的として開設されているのが大学開放講座です。

 

く十日間、午後一時三十分から四時三十分までの三時間の講座を開設しました。

 

平成七年度は、福島県立医科大学で八月二十一日(月)から九月一日(金)まで、土曜日と日曜日を除く十日間、午後一時三十分から四時三十分までの三時間の講座を開設しました。

「知っておきたい医学・医療のトピック」と題したこの講座は、本県医療の中核的役割を担う県立医科大学において、高齢化に伴う疾病や成人病・癌など最近注目されているテーマにスポットをあて、県民一般にわかりやすく解説することをねらいとしたものです。

実施されたカリキュラムは、別表のとおりですが、基礎医学、臨床医学それぞれの専門講師陣が、現代の医学・医療の最前線に関わるさまざまな話題や施設見学を講義に盛り込み、受講者にも大変わかりやすいと大好評でした。

受講者は、募集八十名のところ、応募が殺到したため、急遽百二名まで増員しましたが、残念ながら受講できなかった方もかなりありました。

最年少は十七歳の女性から、最年長は八十二歳の男性まで幅広い年齢層の受講者がありましたが、最も多い年代は、四十代から六十代の女性で、職業別では主婦が多かったようです。

地域別では、福島市がほとんどでしたが、二本松市や川俣町を含む県北の各市町村や、郡山市からも受講者が集まりました。

県立医科大学構内の光が丘会館を会場として行われ、元木良一教授をはじめとする講師陣の熱意あふれる講義に、受講者も連日熱心に受講し、最終日には、九十四名の方に修了証が授与されました。

アンケートでは、今後の開放講座開設に当たっての参考となる貴重な意見や、来年も是非開催してもらいたいといった感想がたくさん寄せられ、主催者側としても大変意を強くいたしました。

今後も、高等教育機関との連携を深めながら、幅広い分野にわたって県民が学習できるよう、講座内容の充実強化を図って参りたいと考えています。

 

福島県立医科大学開放講座カリキュラム

 

 

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。