教育福島0190号(1995年(H07)10月)-020page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

青少年交流事業

「八溝FITジャンボリー」

−光る汗、輝く歓声、未来への誓い、高まるF1T!−

 

開会セレモニーテープカット

 

開会セレモニーテープカット

 

一、事業の概要

今年度の新規事業、福島県、茨城県、栃木県、三県の教育委員会主催による県境を越えた青少年交流事業「八溝FITジャンボリー」は八月二十一日から二十三日の三日間、三県の県境がある八溝山頂と国立那須甲子少年自然の家を交流活動の場として開催されました。

この事業は、三県が推進している「21世紀FIT構想」(三県の地域活性化構想)の五つの柱からなるシンフォニープロジェクトの「学術・文化の交流」を軸として企画されたもので、21世紀を担う青少年による「ふるさと愛と友情に育まれた新しいFIT文化の創造」を目指し、各県のFIT圏を中心とした地域からそれぞれ百名の青少年計三百名が参加し実施されました。

 

二、事業の内容

八溝山頂での開会セレモニーでは、みこしをかついだ青少年達が螺役(相馬野馬追)を先頭に元気よく出会い、三県の青少年代表が開会を宣言しました。その後、21世紀FIT構想推進会議の会長である本県の佐藤知事、三県の教育長、そして参加した青少年の代表が県境に見立てたテープをカットし、三県から持ち寄った文化の火を一つに合わせFITの名の下に心も一つにしました。

その後、会場を国立那須甲子少年自然の家に移し様々な交流活動を行いましたが次にその内容の主なものを紹介します。

初日の「出会いのセレモニー」では、本県いわき市小川町上平の「子どもじゃんがら」がにぎやかに披露され、三県の参加者から多くの拍手を受けました。二日目のジャンボリー「森の料理コンテスト」では、参加者が入りまじった班員編成による三十三の夜店が軒を並べました。お店の飾り付けから料理まで全てが参加者の手づくりによるもので、お寿司屋さんサンドイッチ屋さん、焼きとうもろこし屋さん等十六種類の工夫を凝らした出店内容となり、参加者はそれぞれの店を廻り各店自慢の味を楽しみました。

ジャンボリー二部では、各県団体ごとに寸劇やキャンプの歌が発表され交流を深めました。最後に全員でFITコール・FITエールが声高らかに交わされ、その歓声は同時に打ち上げられた花火と共に那須の夜空に響きわたりました。

三日目は、班ごとに八溝FITジャンボリーのシンボルマークを作成したり、三県青少年代表による共同宣言を採択したものが別れのセレモニーで発表されました。考案されたシンボルマークと共同宣言文は、つぎのとおりです。

 

共同宣言

 

私たちは、今回のジャンボリーを通じて、名まえも知らなかった友達と出会えて、様々な体験をしました。その中で一人の力では無理なことでも団結してやればできること、また自分自身の目的を自分で見出せることなどができるようになりました。

ジャンボリーの舞台となった八溝山の自然を、これからも変わることのないよう、自分たちの力で花や木を増やす努力を続けてゆきましょう。

これからもFITジャンボリーを通じて三県のつながりを深め友情の輪を広げていくことを宣言します。

F ふれあって

I いつまでも

T 手をつなごう

平成七年八月二十三日

第一回八溝FIT

ジャンボリー参加者一同

 

参加者の青少年は、全員がそれぞれ三県の大使としての大きな役割を果たし、交流を深め、別れに当たっては笑顔で再会を誓いあっていました。

平成八年度は茨城県が主管事務局となって開催されることになります。

 

生涯学習の振興に当たっては、学習活動に対する人々の自発的な意思の尊重を基本とした学習の場や機会の拡充が大きな意味を持ちます。そうした意味からも異なった地域の子供同士の広域的な交流や自ら学習する意欲や態度を養うための子供達の学校外活動の推進、さらには、県民に向けた学習情報・相談体制の充実など、今後とも学習者の視点に立って、学習機会の充実に努めてまいります。

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。