教育福島0192号(1996年(H08)01月)-006page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

年頭のあいさつ

 

二十一世紀の新しい生活圏

−美しいふくしま−の創造を目指して

 

福島県知事

佐藤栄佐久

 

新しい年の門出に当たり、県民の皆様の御多幸を心からお祈り申し上げます。

 

新しい年の門出に当たり、県民の皆様の御多幸を心からお祈り申し上げます。

昨年は、本県において、第五十回の記念すべき国民体育大会である「ふくしま国体」、そして第三十一回全国身体障害者スポーツ大会「うつくしまふくしま大会」が開催され、県民総参加の下、素晴らしい成果と大きな感動を残して終了することができました。また、県民待望の磐越自動車道いわき・郡山間の開通、浜高等技術専門校や県立南会津病院のオープンなどのほか、福島空港二千五百m滑走路の工事着工や「うつくしま未来博」への取り組みなど、二十一世紀に向けた取り組みも着実に進展した年でありました。両大会の成功と併せ、ひとえに県民の皆様の県政に対する御支援、御協力の賜と深く感謝申し上げます。

本年は、国体等の成果を更なる県勢発展につなぐ新たなスタートの年であり、また、県の長期総合計画「ふくしま新世紀プラン」の中間年ともなりますので、私は、これまでの成果をもとに今後の推進方策について検討を加え、「二十一世紀の新しい生活圏−美しいふくしま−の創造」を基本目標とする四本の柱に基づき、第2)期の"うつくしま、ふくしま。″県民運動との連携を図りながら、積極的な施策を展開し、二十一世紀への歩みを確かなものにしたいと考えております。

まず、人づくりについては、二十一世紀の本県を担う児童生徒・青少年の育成を図るとともに、高等教育機関の充実、海外との地域間交流や国際協力の推進による国際感覚を備えた人づくり、さらには、生涯学習の推進や文化の振興、そしてふくしま国体を契機に高まったスポーツの一層の振興などにより、地域に根ざし、世界に伸びる人づくりを図ってまいります。

次に、くらしづくりについては、総合的な保健・医療・福祉サービスの提供、やさしいまちづくりの推進、条例の制定などによる環境の保全・地球環境問題への対応、防災対策や交通安全対策など安全で安心できる生活の確保、さらには、自然とふれあう環境の整備などにより、快適で健やかな生活の実現に努めてまいります。

また、仕事づくりについては、時代の潮流に即応した、活力ある農林水産業の展開、新たな産業基盤の整備などによる地域に根ざした産業の振興や高い技術力を持つ工業の充実、さらには商業・観光の振興、雇用の確保と働きやすい環境づくりなどにより、魅力的で多様な産業の集積を進めてまいります。

さらに、基盤づくりについては、県内七つの生活圏づくりの推進、福島空港や高速自動車道・地域高規格道路の整備などによる国内外との交流ネットワークの形成、さらには首都機能移転や地方分権の推進への積極的な取り組みなどにより、個性豊かな、世界に開かれた県土の創造を目指してまいります。

私は、これら諸施策のより効果的な推進のため、昨年策定されました「新福島県行財政改革大綱」に基づき、簡素で効率的な行財政運営に努めてまいりますとともに、新たな本県の飛躍のため最善の努力を傾ける決意でありますので、県民の皆様の一層の御支援と御協力をお願い申し上げます。

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。