教育福島0192号(1996年(H08)01月)-007page

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年頭のあいさつ

 

年頭に当たって

 

福島県教育委員会教育長

新妻威男

 

方には、御家族そろってさわやかな新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。

 

明けましておめでとうございます。皆様方には、御家族そろってさわやかな新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。

我が県が二十一世紀に向けて人間性豊かで活力に満ちた社会を築いていくうえで、教育の果たす役割は極めて大きく、県民の教育に対する期待もまた大きなものがあります。

本年は、第四次福島県長期総合教育計画の中間の年に当たることから、これまでの成果を踏まえ、今後の推進方策に検討を加えて、二十一世紀を展望した積極的な教育行政の推進に努めてまいりたいと考えております。

まず、県内初の海浜型の施設である福島県いわき少年自然の家(仮称)の建設の推進、海洋文化・学習施設(仮称)の整備や県立図書館と市町村立図書館等とのネットワーク構築の推進など、生涯学習の推進を図ってまいります。

次に、県内初の総合学科高校である光南高等学校の開校や、あさか開成高等学校への県内では二つめの全日制単位制課程の設置などの県立高等学校改革の推進、小・中学校基礎学力向上推進事業及び学力向上ステップアッププランの推進による学力の向上、いじめ問題への適切な対応、ソフトウェアライブラリセンターの有効活用の促進、海外との教育交流の推進に努めるとともに、あぶくま養護学校高等部の開設や聾学校高等部の学科改編による魅力ある高等部の設置に努めてまいります。

また、福島県文化財センター(仮称)の整備の推進、「尾瀬」「赤井谷地沼野植物群落」等の調査研究を実施するとともに、福島県総合美術展覧会、福島県文学賞の五十周年記念事業やその準備に取り組むなど、地域の文化を振興する施策の充実に努めてまいります。

さらに、ふくしま国体では、県民の期待に応え、念願の男女総合優勝を果たすことができましたが、今後は、競技力の維持向上及び生涯スポーツの普及振興などのスポーツ振興策の充実に努めてまいります。

現在、教育行政に求められているものは、変化への柔軟で創造的な対応と時代を超えて変わらない教育の価値の追求でありますが、職務の遂行に当たっては、教育の現状とその事柄の本質を見極め、柔軟な発想と大胆な意識の変革によって、諸施策に全力を傾注して取り組む必要があると考えております。

年頭に当たりまして、所信の一端を申し述べましたが、平成八年も本県教育が更に充実しますよう、皆様の御理解と御協力をお願いいたします。

 

 

 


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