教育福島0192号(1996年(H08)01月)-046page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

平成七年 ふくしまの教育

−主なできごと−

 

県教育委員会では、平成七年をふりかえり、一年間の様々なできごとのうち主なものを年初から順にあげてみました。

 

阪神・淡路大震災で被災地域の児童生徒を受け入れ

〜いわき海星高校で援助物資を急送〜

 

一月の阪神・淡路大震災で被災した児童生徒の受け入れを積極的に行い、園児五名、小学生三十九名、中学生十四名の合計五十八名を受け入れた。また、県立いわき海星高校では、自校で製造した「茹で小豆甘煮缶」を日本赤十字社福島支部を通して被災地に急送した。さらに、教育庁では専門職員の派遣を行うなどの援功活動を展開した。

 

いじめ電話相談「ダイヤルSOS」を開設

〜臨床心理士、教員OB等が的確対応〜

 

社会問題になっている「いじめ」の解決を期す一つの施策として、年度当初から各教育事務所に臨床心理士や教員OB等を二名ずつ配置し、「ダイヤルSOS」を開設した。児童生徒や教員、保護者などからの電話相談に適切に対応、また、状況に応じて相談者や家庭を直接訪問するなどして問題解決に努めている。

 

国の重要文化財に「さざえ堂」を指定

〜文化財の保存・継承に弾み〜

 

さざえの殻の中に似ていることから「さざえ堂」の愛称で親しまれている「旧正宗寺三匝堂(きゅうしょうそうじさんそうどう)(会津若松市飯盛山)」が国の重要文化財に指定された。堂の内部は、二重らせん構造を取り入れ、昇降が別々のスロープになっているのが特徴で、江戸時代後期の寛政八年(一七九六年)の建立とされている。寺院建築として、技術的・歴史的な価値の高さが評価された。

 

「アンドリュー・ワイエス展」に開館以来最高の入館者

〜アメリカの郷愁ワイエス芸術の全貌を知る〜

 

阪神・淡路大震災によって代替え開催となった「アンドリュー・ワイエス展」に四万五千人が入館した。連日入場待ちの長い列が見られ、アンドリュー・ワイエスの美術館として、全国にその名を知らしめた意義は大きかった。

 

新世紀を構想する県際交流「八溝FITジャンボリー」を開催

〜"ふるさと愛と友情に育まれた新しいFIT文化の創造"をテーマに〜

 

福島F、茨城I、栃木Tの三県で推進する「二十一世紀FIT構想」を軸として、二十一世紀を担う三県青少年(小四〜中三)三百名が集い、交流事業第一回「八溝FITジャンボリー」が開催された。出会いのセレモニーでは、三県の県境である八溝山山頂において、本県知事や三県教育長が出席し、華やかな幕開けとなった。その後、国立那須甲子少年自然の家において二泊三日の日程で交流活動を展開、楽しい数々の行事を通じて青少年が思い思いに友情を深め合うと同時に、FIT圏の未来について熱く夢を語り合った。

 

「ふくしま国体」男女総合優勝に輝く!

身スポ大会も盛会裏に

〜少年種別が大活躍 全国の友とさわやかな感動〜

 

第五十回国民体育大会は、本県選手団のすばらしい活躍により男女総合及び女子総合優勝を果たし、天皇杯及び皇后杯を獲得して成功のうちに終了した。これは、競技力向上対策本部を中心として県体育協会や関係競技団体、会場地市町村、企業などが一丸となって競技力向上に努めた結果であり、今後のスポーツ振興はもとより、心豊かな人間の育成に大きく寄与するものと思われる。

また、美しい自然の移ろいを表現した「大地のよろこび」などをテーマにした児童生徒の集団演技は、参加者や観客を魅了し完全国体に華を添えた。

さらに、「スポーツ芸術」では創作オペラ「乙和の椿」などの舞台公演、美術館・博物館の企画展、小中学生の壁画展など、多くの芸術文化事業を実施して国体を華やかに彩った。

「第三十一回全国身体障害者スポーツ大会」の開・閉会式には、県内の盲・聾・養護学校の児童生徒が参

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。