教育福島0193号(1996年(H08)02月)-015page
(二) 内容
1) 専門研修
心身障害児教育に関する専門的研修として、次の講座を計画しました。
○心身障害幼児教育研修講座
○心身障害幼児教育実践研修講座
○養護教育教材・教具実技研修講座
○養護教育コンピュータ研修講座
○視覚障害教育研修講座
○聴覚障害教育研修講座
○重度・重複障害児コミュニケーション研修講座
○自閉症児教育研修講座
○学習障害(LD)教育研修講座
○心身障害児教育相談研修講座
○養護教育学習指導研修講座
○肢体不自由養護・訓練研修講座
○養護教育研究実践研修講座
○心理検査実技移動研修講座
○精神薄弱教育研修講座
○病弱教育研修講座
2) 基本研修
教職経験年数に応じて、次の研修を予定しています。
○初任者研修
平成八年度採用の盲・聾・養護学校教員を対象とした研修です。
○経験者研修1)
教職経験五年の盲・聾・養護学校教員を対象とした研修です。
○経験者研修2)
教職経験十年の盲・聾・養護学校教員を対象とした研修です。
(三) 研修の対象
当センターで実施する研修は、県内の盲・聾・養護学校の教員及び特殊学級担当教員を主な対象として実施していますが、講座によっては、小・中学校の通常の学級、公・私立幼稚園の教員、保育所・保健所の職員等を対象にしたものもあります。
(四) 八年度の研修の重点
平成八年度は、これまでの研修講座の大幅な見直しを行い、心身障害児教育に関する専門研修として、次の事項を主な講座構築の基本方針としました。
1) 講座の内容をより専門的・実践的なものへ改善すること。
2) 中央講師(養護教育の専門家)をはじめ養護教育の実践家、現場の実績ある教師、施設の実践家等の専門家による講義等の充実を図ること。
3) 現代社会の情報・科学の発展に伴うコンピュータの導入は、養護教育にあっても不可欠である。コンピュータ操作の研修でなく、養護教育におけるコンピュータ活用の視点から現場に役立つように内容を充容すること。
これらを基本に従来より七講座多い講座を構築しました。
従って、平成八年度の「専門研修」は、養護教育の今日的課題と現場のニーズに十分応えられるように次のことを重点目標としました。
◎広いニーズに応える講座を
◎焦点を絞り中身のある内容を
◎少数でゆとりのある運営を
※平成八年度は、各講座の受講予定者数が少なくなっています。四月初めにお配りする研修案内をよくご覧の上、受講申し込みを行ってください。
三 調査・研究事業
養護教育における教材・教具の工夫と活用の在り方を探るため、平成六年度より継続して研究を行っています。平成八年度は、研究の総まとめとして更に実践的な研究を進めます。なお、研究成果については、研究紀要にまとめ、各関係学校・機関等に配付するとともに、二月中旬の研究発表会において発表します。
四 広報・啓発事業
養護教育や障害に関する理解を深め、人間性を重視した学校教育および地域社会を築くための普及啓発を進めます。
「所報 養護教育」を年三回発行し、各種事業内容、養護教育に関する研究、講義録、養護教育に関する特集等最新情報を紹介します。
「心身障害児ハンドブック」を年次計画により発行しています。八年度は、「身体の弱い子」に関する内容を予定しています。
これらの発行物は、県内盲・聾・養護学校をはじめ、幼稚園、小・中学校及び県内外の関係機関等へ配布します。
五 図書資料の収集・提供事業
養護教育関係図書及び資料の収集に努め、学校、幼稚園、保育園、施設等の関係教職員及び保護者等が活用できるよう整備を図っています。
平成八年度の重点は次のとおりです。
○所報や研修講座をとおして図書・資料の紹介を積極的に行う。
○コンピュータによる図書の検索ができるよう条件整備をする。
○新聞、雑誌、ビデオ等の活用を積極的に進める。
○幅広い教育実践資料の収集に努める。
※各事業についてお知りになりたいことは、電話等で遠慮なくお問い合わせください。
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