教育福島0194号(1996年(H08)04月)-032page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

養護教育センター通信

 

養護教育における教材・教具の工夫と活用に関する研究(第2年次)

教材・教具の工夫と活用の実際

(自作教材・教具の工夫と活用に関する実態調査)

 

教材・教具の工夫と活用に関する研究の一年次は、県内の特殊教育に携わる教員のすべてにアンケート調査を実施しました。

二年次(平成七年度)は、その中から実際に、現在、自作教材・教具を作製し、授業に活用している百七十三名の教員にアンケートを実施し、多面的な分析・検討を行いました。

さらに、この調査の分析、考察をふまえて福島県立聾学校に研究協力を依頼し、教材・教具の工夫と活用についての実践研究を進めました。

本号では、調査研究の一端について報告します。

 

一、自作教材・教具の工夫と活用状況と意識

 

(1) 自作教材・教真の主たる使用目的

小・中学校における使用目的(図1)及び特殊教育諸学校における使用目的(図2)から、小・中学校では、自作教材・教具が「知識・技能の習得」や「認知・弁別」を目的として活用され、特殊教育諸学校では、「認知・弁別」、「運動・動作」、「感覚・知覚」等のために活用されているという両者の特徴の違いが示されました。

(2) 教材・教具を作製するにあたり、日ごろ大切に思っていること

小・中学校及び特殊教育諸学校のいずれにおいても、教師は、教材・教具を自作するにあたり、児童生徒の障害の程度や状態に合わせること及び児童生徒の興味・関心に合わせることを大切に作製していることが分りました。(図3、図4)

 

自作教材・教具の主たる使用目的

 

図1 小・中学校における使用目的

 

図2 特殊教育諸学校における使用目的

 

図2 特殊教育諸学校における使用目的

 

 

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。