教育福島0194号(1996年(H08)04月)-031page

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健室に連れて行った」などの行動が善い行いとして意識的に記録されています。

これらの実践活動を通して、子供たちに「気づき・考え・実践する」態度が着実に身につきつつあり、優しい心の貯金が着々増えていくようで嬉しく思っています。

 

「さわやかタイム」の活動

 

体験活動を大切にした安全教育

 

体験活動を大切にした安全教育

棚倉町立近津幼稚園

 

本園は、園児数七十三名の小規模園ですが、その長所を生かして次のような体験活動を取り入れ、安全教育を実践しています。

 

一 交通安全教室

交通防犯専門指導員を招いて、親子で交通安全に対する意識を高め実践できるようにしています。

また、交通安全パレードを実施し地域への啓もうを図っています。

 

二 防災訓練

消防機関や署員の指導で、起震車などを使って地震に対処する体験、火災に対処する訓練を実施しています。

 

三 健康な体づくり

一年を通して、戸外遊びを重視し運動遊びやリズム遊びを積極的に取り入れた保育活動をしています。

また、きめ細かな健康観察の実施と週一回清潔検査を実施することで自ら健康面に気をつけようとする気持ちを育てています。

 

四 保健指導

町保健婦を招いて、むし歯の予防教室を実施しています。

 

五 安全指導

施設や遊具の安全な使い方について、場に応じて一人一人無理なく身につけられるよう配慮しています。

これからも、幼児一人一人が自ら判断し、安全に活動できるよう支援し、安全な生活を営む能力の向上に努めていきたいと考えています。

 

交通安全教室

 

交通安全教室

 

親子読書アトリ文庫

表郷村教育委員会

 

公民館の親子読書教室から始まり、そこから生まれた「なかよし会」を経て「アトリ文庫」を開くようになりました。文庫の名称であるアトリは、鳥の名前からとりました。

以前は、毎週何をやるか決めていましたが、現在は、子供たちの意志を尊重して運営しています。そこから、やりたいことを見つけてもらえばと思っています。ここでは、寝転んで本を読んでいても、友達と話をする場であっても、それはそれで良いのです。

社会の影響を一番受けやすいのが子供たちです。今、いじめや不登校が、問題になっています。子供の遊びも変わってきました。子供が一対一で遊ぶとか、昔のように、違う年齢の子と集団で外で思いっきり遊ぶということがなくなりました。心の傷を癒したり、ストレスを解消するはずの遊びが、その働きを失いつつあるようです。そういった意味からもこの文庫が、子供たちの「たまり場」的なものにできたらと思っています。

また、年一回、趣味の発表の場として、アトリ祭りを開いています。昨年は、デッサン展と藤工芸展、そして子供たちの宝物展を開催しました。こういった機会に、大人の方も文庫に足を運んでいただき、少しでも、この文庫を理解していただけたらと思っています。

 

手づくり組芝居「ねずみのよめいり」を持って

 

手づくり組芝居「ねずみのよめいり」を持って

 

 

 


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