教育福島0194号(1996年(H08)04月)-047page

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教育・イン・ザ・ワールド

−姉妹校提携で学んだ短期研修−

国際化にふさわしい教育の話題をシリースで紹介する「教育・イン・ザ・ワールド」。今回は、豪州ニューサウスウェールズ州のベルモントハイスクールと姉妹校提携をしている県立棚倉高等学校の佐藤利子先生からのリポートです。

棚倉高校の国際交流の取り組みの一端を紹介します。

本校の国際交流は、昭和62年に「地域社会と連携した国際理解の研究」の研究指定を県教育委員会から受けたことに始まりました。研究授業や講演会を通して国際交流についての理解を深め、平成4年7月には、豪州ニューサウスウェールズ州のベルモントハイスクールと姉妹校提携をしました。

ペルモントハイスクールとの交流活動の中心行事は、毎年長期休業を利用して行われる生徒と教師の相互訪問です。ホームステイをして生活様式や習慣の違いを感じたり、学校の授業に参加して共に汗を流したり歌ったり、時には伝統芸能を体験したり、そば粉で直っ白になりながら、そばを打ったりと多彩な体験をしています。生徒たちは、自分の国とは違う様々なものに、驚いたり戸惑ったりしながらも、興味を持って受け入れて順応し楽しんでいるようです。例えば、リンゴ1個とパンという昼食に空腹を感じ、日本にいるお母さんの手作り弁当を恋しがっていた生徒が、2日3日と過ごすうちに、リンゴをかじる姿が板について、明るい笑顔につつまれていったりします。

これまでの交流活動を通して感じることは、少しくらい言葉が通じなくても大丈夫だということです。瞳の輝きやピュアなハートがあれば、心をかよわせることができます。互いの国は勿論のこと、人の心を理解し尊重できる、そんな国際人が、本校から数多く育ってくれることを願っています。

クラブ活動

クラブ活動

昼食の1コマ

昼食の1コマ

Wellcomeパーティ

Wellcomeパーティ


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