教育福島0195号(1996年(H08)06月)-013page
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平成7年度生徒指導研究指定校の実践
研究主題
「自ら目標をもち、意欲をもって計画的に取り組む生徒の育成」
−場に応じて自分の考えを的確に発表する表現活動を通して−
大熊町立大熊中学校
一 主題設定の理由
本校は一町一校の学校で、施設・設備も整っており、比較的恵まれた教育環境にあると言える。生徒は明るく素直で、校内暴力や校外における反社会的行動を起こす生徒はいない。授業を受ける態度もおおむね良好で、指示されたことや決められたことに関しては、どの生徒もまじめに取り組むよい面もあるが、受動的な態度の生徒が多く、自ら課題を見つけ解決を図ろうとするなどの意欲に欠ける面が見られる。
このような実態を踏まえ、学校に対する今日的な要請などを考えたとき、生徒が主体的に考え、それを場に応じて表現することができるようにしていけば、見通しをもって意欲的に取り組む生徒が育成されると考え、本主題を設定した。
二 研究仮説
各教科、道徳、特別活動の中に、生徒が自ら考え、場に応じてそれを的確に表現できる活動を意図的・計画的に設定し、生徒指導の機能を生かした支援を行っていけば、自己指導能力が培われ、自ら目標をもち、意欲をもって計画的に取り組む生徒が育成されるであろう。
三 研究内容および方法
研究仮設を検証し主題に迫るために、「授業研究部会」、「特別活動部会」、「教育相談部会」、「家庭・地域連携部会」、「調査・記録部会」の五つの部会を設け、それぞれのねらいのもとに研究を具体的に推進した。
1 授業研究部会
(1) 各教科において、「生徒指導の機能を生かした指導・援助」についての共通理解を図った。
(2) 関連する教科で「教科ブロック会」を設置し、意見交換を行いながら授業研究を行った。(写真左)
(3) 主体的な学習態度および表現力を育成するために、「学習の約束」を設定し同一歩調で取り組んだ。
2 特別活動部会
(1) 生徒会活動における専門委員会の、計画的・主体的な活動の支援に努めた。
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1) 計画→実践→評価のサイクルを生かした定期専門委員会の実施
2) 生活委員会の活動を中心とした生徒の手による週番活動と清掃活動の実践
(2) 学校行事等への生徒の主体的な取り組みを支援した。
1) 学習発表会における、生徒の個性と能力を生かした生徒発表の場の設定(写真右)
2) 「大熊町の将来と私たちとのテーマによる、パネルディスカッションの実施
3) 生徒の主体的な計画による、愛校奉仕作業の実施
3 教育相談部会
(1) カウンセリングの技法について
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