教育福島0195号(1996年(H08)06月)-014page

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の校内研修会を実施し、教育相談の内容充実に努めた。

(2) 「相談箱」を設置し、日常の生徒の悩みなどの把握とその解決に当たった。

(3) 不登校生徒について全職員による事例研究会をもち、その実態について共通理解を図るとともに、以後の指導・援助の方針や手立てについて検討した。

(4) 「授業出席確認表」および「傷病連絡カード」により、毎時間の生徒の様子を把握し、不登校傾向の生徒の早期発見に努めた。(資料)

 

4 家庭・地域連携部会

(1) 学校だより、学年だよりなどにより、広報活動の充実を図った。

(2) スクールモニターを開設し、校外生活の実態把握に努めた。

(3) 授業参観および学年・学級懇談会の内容充実を図った。

(4) 全職員が共通理解に立った家庭訪問を実施した。

(5) 保健室を利用した生徒に電話連絡し、帰宅後の様子を確認するよう努めた。

(6) 地区懇談会の内容を充実させ、より多くの参加を呼びかけた。

 

5 調査・記録部会

(1) 「学校生活自己評価カード」を利用し、生徒の実態把握と変容の確認を行った。

(2) 生徒および教師を対象とした意識調査を実施し、変容を確かめた。

 

大熊中学校研究実践資料

 

四 研究の成果と今後の課題

 

四 研究の成果と今後の課題

 

1 研究の成果

(1) 話し合い活動やディベートに力を入れて授業を行ったことにより、発言の仕方について生徒が意識するようになり、適切な受け答えのできる生徒が増えてきた。

(2) 役割分担を明確にし、教師も一緒に行う清掃活動を継続してきた結果、生徒が自主的に清掃に取り組むようになった。

(3) 相互評価を行い、相手のよい点を見つけるよう促したことにより、互いを認め合う雰囲気が培われた。

(4) 保健室を利用した生徒への電話連絡やけがへの素早い対応などにより、家庭との連携や信頼関係が深まった。

 

2 今後の課題

(1) 自分の考えを表現することに慣れてはきたが、どのような場でどんなふうに述べればよいのか、まだ理解できていない生徒も多いので、場に応じた表現力の育成を引き続き行っていく必要がある。

(2) 生徒が誤った答えを述べたときの教師の対応に気をつけ、発表しようとする意欲に気をつけ、発表しようとする意欲をそぐことのないように配慮する必要がある。

(3) 家庭や地域との連携強化を目指して活発な広報活動を行ってきたが、学校側からの一方通行になりがちであり、地域からの意見が集約できるような体制を工夫する必要がある。

(4) 見通しをもって諸活動に取り組もうとする姿勢が身についてきたが、今後は周りの状況を判断しながら当初の計画を修正していくことができる柔軟性を育成したい。

 

 

 


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