教育福島0196号(1996年(H08)07月)-006page
提言
学校←→家庭相互連絡を
福島県小学校長会長
齋藤良眞
三学期末に配布した「連絡・通信票」が新学期に学級担任を経由して、私の手元に届きます。保護者は必ず、何らかの返信を寄せてくれるようになりました。
子供の学校生活の様子を具体的に連絡し、子供の励みになるようにしようと通信票の改善に取り組み、三年目を迎えました。一人一人の子供のよさを見い出し、伸ばしてやろうとする担任の気持ちと、保護者の願いや期待をこめた返信をゆっくりと読み、味わいます。学校経営の反省と新しい構想を練りながら……。
T:入学当初に比べると、その成長はすばらしいものだと感心しています。ご家庭での努力に頭が下がります。…… 当番の仕事も上手にやり、驚かされました。……
P:……温かな環境の中で○○も大きく成長できましたこと、大変感謝しております。一年前と比べると表情も生き生きし、自信がでてきたように思います。……
ひ弱な体つき、どこかおどおどした様子の子でした。担任と親が絶えず連絡をとり合い、その子なりに些細なことでも「できた」ことを認めるように努めていました。今、清掃活動に汗を流している彼女のたくましさに感心しています。
T:……○○にとっては、丈夫な体をつくることが一番大切なことだと感じます。……根気強く取り組む力がつけば、今もっている力がさらに伸びるものと思われます。
P:……学校生活では、最初壁につまずいてしまった様です。親としても初めてのことで複雑な心境でした。でも先生の力を借り、今では「学校が好きだ」と、元気に登