教育福島0196号(1996年(H08)07月)-007page

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校するようになりました。ありがとうございました。……

 

欠席がちで、友達とのいさかいもあり心配した子です。食事のこと、放課後の過し方、休養等についても担任は親と連絡をとり合いました。「今度、○○スポ少へ入りました」と、にこやかに語りかけてきた彼の笑顔がとてもさわやかで印象的です。

 

家庭の事情はさまざまで、保護者の考え方も一様ではありません。学校(教師)の指導も必ずしも万能ではありません。「子供を大切に」とは言っても、従来の教科学習の結果中心の通信簿では、学校と家庭の相互連絡には限界があります。

授業充実の視点を「子供一人一人に学ぶ喜びを感得させる」ことにおいた以上、担任は子供の変容を絶えず把握し、保護者にも納得してもらうことが肝要です。さらに、子供自身が、周囲の大入(教師・親)が自分を認め賞賛していることを感じ、学校でも家庭でも安定感を味わい、自分の居場所を見い出すようにしてやりたいのです。

学校では、家庭ではという機能分担を明確にすることも大切ですが、学校でも、家庭でも子供を伸ばす観点で記録して、連絡し合うことが重要であると考えています。

 

中教審の審議のまとめが公表されました。新しい国民教育のあり方について問題提起がなされています。

一般論として受け取るのではなく、常に自分の学校をとりまく教育環境を念頭に置き、その課題は何かを、あらためて問い直していきたいものです。

 

運動会で、子供が楽しく「だるまはこび」

運動会で、子供が楽しく「だるまはこび」

 

【著者紹介】

齋藤良眞・さいとうよしまさ

〔略 歴〕

昭和十一年 伊達郡保原町生まれ

三十四年 福島大学学芸学部卒業

三十五年 鮫川村立青生野小学校教諭

三十七年 東和町立木幡第一小学校教諭

三十八年 福島大学学芸学部附属中学校教諭

四十七年 桑折町立醸芳中学校教諭

五十年 東和町立木幡第一小学校教頭

五十四年 桑折町立醸芳小学校教頭

五十六年 義務教育課指導主事

五十九年 都路村立都路第一中学校長

六十一年 県北教育事務所管理主事 

・管理課長 

・次長(業務担当)

平成三年 福島市立清水中学校長

五年 福島市立福島第四小学校長

 

 

 


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