教育福島0196号(1996年(H08)07月)-039page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

郷土を理解し地域に根差した創意ある活動

須賀川市立第三中学校

 

本校は、東洋一を誇る牡丹園と日本三大火祭りの一つの松明あかしが行われる翠が丘公園のすぐ近くに位置する、創立四十一周年、生徒数五百二十一名の活力ある学校です。

平成三、四年度の文部省指定「教育課程一般」の研究をきっかけに、「二十一世紀を担う心豊かでたくましい生徒の育成」を目指し、豊かな体験を中心にすえ、一人一人を大切にした教育活動を展開しています。

例年、一・二年生はボランティア活動として、牡丹園の清掃奉仕を行います。また、全校絵を描く会は、牡丹園や翠が丘公園で行われ、牡丹や新緑の美しさを味わい表現します。

選択教科は、二年生十コース、三年生二十一コースが開設され、T・Tも取り入れられています。国語科では芭蕉ゆかりの地として俳句や短歌をたしなみ、社会科では郷土の歴史や文化に触れる自主研究をします。

さらに技術科では岩瀬キュウリの栽培や松明あかし祭りの参加のための大松明の製作、家庭科ではそのキュウリを使った漬物などの郷土料理を学習し、体験の喜びを味わいます。

 

感と、市民の一員としての自覚と喜びが実感できる貴重な体験となっています。

 

中でも直径一メートル、長さ七メートル、重さ一トン以上の「松明製作」は目玉で、外部講師を招いての学習、生徒と教師が一体となっての製作、完成式や出発式、三年生全員での搬送、気持ちを一つにしての懸命な取り組み、そして、燃え上がる炎に負けじと歌う校歌の高らかな大合唱は圧巻であり、三中生としての連帯感と、市民の一員としての自覚と喜びが実感できる貴重な体験となっています。

地域に根差した教育活動と生徒一人一人のよさを生かした教育活動は、生徒を生き生きとさせ、学習意欲の向上となって表れています。今後も創意ある教育活動を展開し、教育目標の具現を目指していきたいと思います。

 

未来にはばたく新設校紹介

 

生徒が生き生きと学ぶ学校の創造

郡山市立緑ケ丘中学校

 

本校は、郡山駅から東へ六キロ、阿武隈高原を切り拓き「水と緑がきらめく未来都市 郡山」にふさわしい東部ニュータウンの中に、本年度開校したばかりの生徒数百八十九名の小規模の中学校です。今、学校周辺の雑木林の中には藤の花が美しく咲き乱れ、野鳥のさえずりが聞こえる豊かな自然に恵まれた、すばらしい環境にあります。

学校づくりのスローガンに「未来にはばたく子供たちが生き生きと学ぶ緑ケ丘中学校の創造」を掲げ、当面の教育目標を「豊かな心をもち、自ら考え、たくましく自立できる生徒の育成」とし、「健康・創造・友愛・奉仕」を具体目標にしてスタートしました。開校して二ヵ月余り、学校の教育活動も軌道にのってきました。

その中で、生徒の関心が高い、部活動などの設置に当たっては、生徒一人一人の個性の伸長、自主性や社会性の育成が図られるよう、生徒のニーズに応じることを第一にしながら学校の置かれている地域性や施設・設備の活用を図ること、教師の持ち味を生かすこと等を考慮しました。

特に、近くには美術館もあり、将来は郡山市の文化・芸術ゾーンとなるであろう阿武隈高原から美しくさわやかなハーモニーが流れるようにと管弦楽部を設置しました。また、日本の伝統的な文化や武道を学ぶことができる茶・華道部や剣道部、パソコンの利用もできる文化研究部などもあり活動が始まりました。

これらの活動を通して、たくましさ、自立心、豊かな感性を育てながら、生徒一人一人が生き生きと学ぶことができる緑ケ丘中学校の創造を目指して努力しています。

 

 

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。