教育福島0196号(1996年(H08)07月)-038page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

教育事務所発

〈わたしの学校・ぼくらの活動〉

県中教育事務所

〒963 郡山市細沼町2番9号 オフィス イン ヨコタ内

TEL(0249)35-1483(代)

 

育委員会、各学校では二十一世紀を目指し特色ある教育活動を展開しています。

 

管内の各教育委員会、各学校では二十一世紀を目指し特色ある教育活動を展開しています。

それらの中から「国際交流」と「郷土理解」について紹介します。

 

国際理解教育事業の推進について

石川町教育委員会

 

石川町では、町教育委員会重点施策である「明日を拓くのびやかな人づくり」の実現をめざし、学校教育でも「国際化等の社会の変化への対応」を表題にかかげ、幼・小・中学校の国際理解教育事業など、国際化に対応した施策を推進しています。

特に、ALTはもとより、町単独でオーストラリアより国際理解教育指導員を招聘(しょうへい)し、積極的に国際理解事業に取り組んでいます。この事業では、保育所・幼稚園・小学校に指導員を派遣し、国際理解の学習の時間を確保し、簡単な英会話を楽しみながら異文化理解を深めたり、外国人との交流活動を推進したりしています。また、中・高校生によるオーストラリア研修派遣事業を毎年夏季休業中に実施し、ホームステイや体験入学をとおし、児童生徒の五感で外国の文化や生活に触れる機会を設けています。さらに、オーストラリアと石川中学校が姉妹校提携をし、今年八月には沢田中学校も予定しています。そしてその姉妹校からも隔年に、ホームステイを受け入れています。その交流の輪が広がり、高校生の長期・短期留学も相互に実施できるようになりました。

現在、国際理解教育の時間を、総合的な学習の場として展開できるよう検討しています。

 

外国人との積極的な交流を求めて

船引町立石森小学校

 

「わたし、クリスティーン先生と勉強する日が楽しみなんだ」石森小学校の子供たちは、皆がそう思っています。クリスティーン先生は、船引町の英語指導助手です。昨年九月から、月に二回ほど来校して英会話を教えていただいたり、カナダのおやつ作りの調理実習をしたり(五年家庭科)、カタカナで用いられる外来語を教えてもらったり(一年国語科)など、様々な形で本校児童の学習のお手伝いをしていただいています。

本校では、現職教育のテーマとして「自ら考え、生き生きと対象に働きかける国際性豊かな児童の育成−外国人とのふれあいの活動・交流を中心にして−」を掲げ、国際理解教育に取り組んでいます。本年度は、国際理解教育における「めざす児童像」を設定し、教育課程上の位置づけを明らかにし、外国人とのふれあい活動、交流の内容・方法と教師の具体的な支援・指導の方法について研究を進めています。

今年度は、町の英語指導助手の先生の他にも、日本の大学への留学生(マレーシア人)との交流活動や、学区内に住む中国生まれの女性と一緒の調理実習(五・六年生)や、医療機器メーカーの技術研修生(フランス語圏)を招いての交流活動などがあり、今から楽しみにしています。

 

 

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。