教育福島0199号(1996年(H08)11月)-009page
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待しています。
(2)教育目標は
1)知性と情操が豊かな人間を育成する。
2)健康で倫理感の豊かな人間を育成する。
3)真に国際性を備えた人間を育成する。
(3)教育目標を実現するために、次の重点努力目標を定めています。
1)学力向上を図り、自己教育力を育成する。
2)進路選択能力の育成を図り、進路の実現を目指す。
3)特別活動.部活動の活性化を図る。
4)明るくふれあいのある学習環境を創造する。
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二 ユニーク入試への挑戦
平成八年度入試として、光南高校では、「パーソナルプレゼンテーション(個性表現)」(以下PPと略す)を実施しました。PPを実施するに至った経緯は次の二つの視点からです。
一つは教育改革の視点からです。
1)総合学科は高校改革のパイオニアであるということ。
2)後期中等教育改革の三本柱は高校改革、入試改革、中学校進路指導改革であるということ。
二つ日は総合学科の視点からです。
1)「高校教育改革推進会議」の第四次報告が総合学科に期待したものにこたえるため。
2)総合学科は、生徒が学習する科目を選択する学科であり、主体的に選択できる能力、意欲を持った生徒が期待されること。
3)光南高校は八系列を備えた総合学科であり、多様で多面的な能力個性を持った生徒が望まれること。
三つ目としては、光南高校の方針として、「学力の偏差値」より「意欲の偏差値」を重視したことです。
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PPの語義は
パーソナル
「個人個人に秘められている」
プレゼンテーション
「人の前で表現、紹介、発揮してみせること」
です。
PP選抜は、特に制限は設けずに受検生に得意なものを発表させて、意欲、関心等、主に情意面を積極的に評価する方法であり、技能を評価する実技試験とは異なります。試験実施上の都合から、芸術表現、語学表現、スポーツ実技、特技披露、その他の発表の五分野に分けて申告させ、一人十分程度でPPを実施してもらい、残りの五分程度で面接を行いました。発表は一人を原則としましたが、内容によっては、グループでの発表も認めました。PPは推薦入試、一般入試共に実施しました。
PPの主な発表内容を紹介しますと、ボランティアの体験を手話で発表した生徒、「上を向いて歩こう」「LOVE LOVE LOVE」を歌いながら、歌詞に合わせて手話を行った生徒、闘病体験を発表した生徒、モーツアルトの「キリエ」を合唱した四人の女子生徒、「戦場のメリークリスマス」をピアノで演奏した男子生徒、ゆで卵やソーセージ、キュウリ等を飾り切りしてウサギやワニを作った生徒、自分で描いた絵を持って来て発表した生徒、「受験生の日常」と題してコントを演じた生徒、バトントワリングやジャズダンスを熱演した生徒、アマチュア無線や「ヤマメとアマゴの研究」を発表した生徒、スポーツ実技に取り組んだ生徒、紙芝居を作ってきて発表した生徒、フランス語で自己紹介した生徒、書道、茶道、珠算、ワープロ、手作りの絵本、英語のスピーチなどなど、実に多岐にわたり、レベルの高いものでした。
受検生も、試験にあたった教師も共に感動を味わうことができた入試
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