教育福島0199号(1996年(H08)11月)-017page

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親と配偶者の親との関係も、家庭にとっては重要なポイントです。互いに元気なら問題は生じませんが、病気になったり、親夫婦のどちらかが亡くなったりしたときに、どのような対応をすれば円満でいられるのか、将来においては大きな問題です。

〇親との関係を考える

a 定期的に親と顔を合わせ、親しく話をしている。

b 将来どのようにしたいのか、親の希望を知っている。

c 兄弟姉妹の間で、親の世話について話すことがある。

d 親との同居について、夫婦で話し合っている。

e 互いの両親の健康状況を知っている。

D 家庭のコミュニケーション

生きがいを考えるとき、心あたたまる家庭の存在は欠かせません。これまでも、これからも、家庭についての深い理解と、あたたかな人間関係を築いていくための努力が大切になります。その基礎となる要素が、家族の対話です。

〇家庭のコミュニケーションを考える

a 夫婦は互いに一緒にいて楽しいと感じている。

b 子供の悩みの相談相手となっている。

c 家族そろって行動することが多い。

d 子供を交えた親戚づきあいの機会を持っている。

e 家族が互いに違うことをしていても、一体感が持てている。

〇家庭の人間関係チェック

a 夫婦でよく外出している。

b 夫婦が、それぞれ自分の時間を持つことがある。

c 夫婦は、互いにねぎらいの優しい言葉をかけ合っている。

d 子供と一緒に楽しむ時間がある。

e 子供との約束は必ず守る。

f 自分の親の誕生日を覚えている。

g 家族との行事以外に、親との交流がある。

h 週のうち、二、三回は家族そろって夕食をとっている。

i 家族の間で挨拶を交わしている。

j 仲のよい家族だといわれることがある。

(四)地域社会活動

在職中の人間関係は職場が中心になりますが、退職後は地域の人々との交流が大切になります。

ところが、意外に地域社会との関わりが薄いものです。

A 地域社会活動とは地域社会活動と一日にいってもいろいろな活動があります。

子供会活動や自治会・町内会活動、地域のお祭りなど、少しその気になれば自然に参加できる地域の文化財や伝統を守る活動、趣味・教養活動、スポーツ活動、障害者やお年寄りの暮らしを援助する活動、自然保護や環境保全の活動など、一般にボランティア活動といわれることや生涯学習に関わることなどさまざまです。

地域社会活動というのは、地域の人々がその地域を豊かに住みよいものにするための相互扶助的な活動です。社会活動ですので、行政が前面に立つというより、むしろ人々の意志と力で地域を発展させることに意義があります。

地域におけるさまざまな活動の中で自分にあった地域社会活動を見定めたいものです。

〇地域社会活動についてのチェック

a 地域の公共施設をよく利用している。

b 地域のイベントや行事によく参加している。

c 町内会の役員を引き受けたことがある。

d 近所の人々と親しいつき合いをしている。

e 自分の知識・技能を地域のために役立てている。

B ボランテイア活動

身近に困っている人がいるとき、自分ができることなら手を差し伸べたい、というのが「人として助け合う」精神ではないでしょうか。心と心のふれあいを通じて、人間らしく豊かに生活できる地域社会を目指して、ボランティア活動が盛んになっています。

地域社会の福祉という観点からだけでなく、もっと幅広く社会の一員として協力する点も含めて、ボランテイア活動について考えてみる必要があります。

○ボランティア活動の四原則

a 自発性…強制でなく、自らの意志で参加する。

b 無慣性…活動による対価は原則として求めない。

c 公共性…広く不特定多数の人々に活動の成果を環元する。

d 先駆性…関心のあつまりにくい、手のつけられていない課題を進んで手がける。

 

 

 


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