教育福島0199号(1996年(H08)11月)-041page

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(2)ティーム・ティーチングの指導案作成と模擬授業

各学年の教科書教材の中から、「ロックミュージックの歴史」(中三)「パーティーでのできごと」(中三)「セサミストリート」(中一)などを選び、一時間の指導過程を完成させ、その中の一部をティーム・ティーチングで実演しました。

生徒に見立てた受講生を相手に、題材の内容を発展させ、わかりやすい英語で生徒に語りかけるグループあり、文法事項をゲームを通して楽しく定着を図るグループありと、指導技術やアイディアの共有の場となりました。

日ごろ、事前の打ち合わせの時間が思い通りに確保できずに悩むことが多いだけに、十分時間をかけて計画を練り上げるという経験は大変意義深いものでした。

(3)ディベート

リスニングとスピーキングの力を高め、英語教育について考えるという観点から、次の論題を用意し、受講生にディベートを体験していただきました。

Japan should start teaching English in elementary school.

(小学校に英語教育を導入すべきである)

 

グ、スピーキングに加え、thinkingの力も大きく向上したように思われました。

 

ホットな話題である「小学校の英語教育」に関するディベートは白熱したものとなり、リスニング、スピーキングに加え、thinkingの力も大きく向上したように思われました。

 

三 おわりに

講座に参加された先生方の感想記録の一部を紹介します。

○初任者研修の時と違い、この講座ではキャリアも文化も違う先生方が集まり、教科以外にもいろいろと勉強になることが多くありました。協力しながらフレンドリーな雰囲気で研修を進めることができ、学ぶ楽しさを思い出した気がします。(K教諭)

○久しぶりに英語づくしの講座を聞いたというのが実感でした。大学の授業以来このようにじっくり学ぶ機会が全くなかったので、この研修は自分にとってまたとない研修の機会になりました。(0教諭)

○すべて英語で行うと聞き、大変不安に感じ三日間を無事送れるかが心配でしたが、なごやかな雰囲気の中で楽しく有意義に過ごせたことは、本当にすばらしい経験でした。

他の先生方にも受講をピーアールしたいと思います。(W教諭)

○ALTとJTLが一緒に研修でき、いろいろなアイディアを共有でき、実演することができたのは楽しく有意義でした。ALTと宿泊部屋が一緒であることも貴重な体験でした。このような研修を継続し、増やしてほしいと思います。(S教諭)

○これまで経験したセミナーの中で最もおもしろく、役に立つものでした。小グループの活用により参加者全員が打ち解けて受講できたこともよかったと思います(ALT)JTLにとって、ALTとの合同研修は、英語でのコミュニケーション能力を高め、文化理解や国際理解を深めることができ、大きな成果が上がったと思われます。

今後、JTLとALTの言語教育や文化理解教育の指導力をさらに高めるために、内容について吟味し、充実した講座になるよう努力していきたいと思います。

 

 

 


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