教育福島0200号(1997年(H09)01月)-043page

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り、直接的な体験を積み重ねることが重要です。当園では、人とかかわる楽しさや葛藤、人と共感し合う直接体験を重視するとともに、動・植物の飼育と栽培活動や幼児同士のかかわりをとおして、幼児とともに充実した生活をつくりだすために環境構成を工夫してきました。

今後も、生き物に対する思いやりやいたわり、生命の大切さを感じる「心」を育てて行きたいと思います。

さらに、「幼児の心の育ち」を願い、幼児の興味や関心、欲求などをとらえられる「心の目」を養い、幼児とともに共感できる感性豊かな教師でありたいと思っています。

 

学ぶ楽しさを求めて

双葉町立双葉南小学校

 

本校では、平成五年度から三年間、「学ぶ楽しさや喜びを味わいながら自分の思いを実現しようとする子供の姿を求めて」を主題として、被服領域における家庭科教育研究に取り組みました。この主題を受けて、自分の考えや工夫から作り上げた物に喜びを感じ、学習活動で得た力を家族の一員として生活に生かしていく子供の育成をめざしてきました。

具体的には、次の三点について取り組みました。

一、子供が「思い」を持ち、その実現に向かって学習活動を進めていくための工夫(資料コーナー、家庭新聞、実践発表会)

二、「よさ」を生かす視点に立つ評価の工夫(学習カード)

三、家庭科学習の日常化の工夫(家庭科通信、全学年の家庭科コーナー、授業参観、作品発表会)

三年間の取り組みをとおして、子供たちは、課題に向かって主体的に学習に取り組むようになり、お互いに助け合ったり教え合ったりする姿も見られるようになってきました。

また、家庭の理解や協力を得ることができ、学習で得た様々な知識や技能を家庭生活にも生かすことができるようになりました。

 

小さな親切・大きな足跡

 

小さな親切・大きな足跡

相馬市立向陽中学校

 

本校の「小さな親切実行委員会」は、去る十月五日、福島市で開かれた「第一回ふくしま・ふくしボランティアフェスティバル」において、県内の学校ではただ一校、県知事表彰を受けました。長年にわたり全校あげて取り組んできたボランティア活動が認められたものです。

本校は昭和三十六年に統合中学校として創立され、今年で三十六年目になります。「小さな親切実行委員会」は昭和四十四年に生徒会に設けられました。

年間の主な活動としては、県立大笹生養護学校宿泊訓練や特別養護老人ホーム・相馬市心身障害者「親と子のつどい」などのボランティア活動、ベルマーク・古切手・書き損じはがきなどの収集活動、赤い羽根共同募金や白い羽根募金などの募金活動、清掃・環境美化活動などがあります。

県立大笹生養護学校宿泊訓練のボランティア活動には毎年多くの生徒が参加し、障害を持つ同世代の人々と交流を深めています。また特別養護老人ホームの慰問活動では全校生で作った千羽鶴やマスコットなどをお贈りし、とても喜ばれています。

これらの積極的なボランティア活動をとおして子供たちの豊かな心が育まれています。

 

小さな親切実行委員会(向陽中)

 

小さな親切実行委員会(向陽中)

 

本校の「小さな親切実行委員会」は、昭和五十三年「第十五回小さな親切運動全国大会」でも表彰を受けました。また、昭和五十九年度から三年間、福島県社会福祉協議会より「児童生徒のボランティア活動普及事業協力校」に指定されました。この度県知事表彰を受けたのも、先輩からの心を繋いで努力を重ねてきた賜物と喜んでいます。

今後ともボランテイア活動をとおして心豊かな生徒の育成に努めていきたいと思っています。

 

 

 


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