教育福島0200号(1997年(H09)01月)-047page

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「福島県いわき海浜自然の家」が竣工し待望の開所式を行った。約三十七haの敷地の中にフィールドアスレチックをはじめとした充実した設備が整備されている。五百五十名収容の宿泊施設を持ち、海浜地域の恵まれた自然環境の中での集団宿泊研修活動を通して規律・責任・協同・友愛・奉仕の精神を涵養し、心身ともに健全な青少年を育成することを目的とした青少年教育施設で、身体の不自由な皆さんの利用にも配慮している。

 

県民の文化意識の昂揚に寄与して十年

〜特別企画展に五万八、三四〇人〜

昭和六十一年、歴史と伝統に富む会津若松市に開館、多くの優れた歴史文化資料を展示するとともに、資料の保存、研究、普及・啓発等の事業を実施してきた県立博物館が開館十周年を迎えた。

十月五日には、知事・教育長が出席し講堂において記念式典を挙行した。また、特別企画展「秀吉と桃山文化〜大阪城天守閣名品展〜」、記念講演会、記念シンポジウム等を開催し好評を博した。特別企画展は過去最高の入場者数五万八千三百四十人を記録した。現時点で開館以来の入館者数は二百四十万人を数えた。

 

第五十一回国体で本県選手健闘

〜天皇杯、皇后杯ともに九位。「ふくしま国体」の記憶が蘇る〜

ふくしま国体の開催を契機に高まったスポーツ振興の気運と生涯学習時代を迎えて、スポーツ・レクリエーション活動の普及・振興など、県民のスポーツ活動へのニーズに応えるため「スポーツ振興基金」を設置するなどの各種施策をスタートさせた。

また、「競技得点一、〇〇〇点、天皇杯十位台前半」を目標に掲げ、ふくしま国体の成果の継続に努めた本県は、広島県で開催された第五十一回国体秋季大会に監督・選手等六百三十九名の選手団を送り込んだ。九つの優勝を含め八十六種目で入賞、一四五二・五点を獲得し天皇杯九位の大活躍であった。特に、競技別総合三連覇の自転車、優勝二を含む二十一種目で入賞した陸上、最多競技得点の山岳などがその原動力となった。

 

安積女子高校が合唱日本一

〜十七年連続、十八回目の金賞。文部大臣奨励賞を受賞〜

〜県立福島、若松女子、若松三中も金賞〜

第四十九回全日本合唱コンクール全国大会は十月二十六日に京都市で開催され、高校の部で本県代表の三校が「金賞」に輝いた。

安積女子高校は併せて最高賞の文部大臣奨励賞も獲得した。福島高校は十三年振り、若松女子高校は初めての快挙。

また、翌日の中学の部では若松三中が「金賞」、常葉中が「銀賞」、東中(猪苗代町)が「銅賞」を獲得し、″合唱王国福島″の名を本年度も全国に響かせた。

 

県文化功労賞に平野、小林の両氏

〜文化の日に教育・文化関係表彰式を挙行〜

本県の文化向上に著しい業績を残された個人に授与される県の文化功労賞に、「芸術部門・民俗芸能領域」の平野博氏(檜枝岐村)、「科学部門・史学」の小林清治(せいじ)氏(福島市)が選ばれた。

文化の日に県文化センターで挙行された表彰式では、本県の教育・文化の振興と発展に貢献、その功績が顕著である県文化功労者のお二人をはじめ、教育・文化関係功労者、永年勤続表彰者、県文学賞受賞者や団体施設が晴れの表彰を受けた。

 

年の瀬にスポーツで高校生が大活躍

〜全国高校駅伝競走大会都大路を快走〜

〜バスケットは準入賞〜

十二月二十二日、京都市の西京極陸上競技場をスタート、ゴールとする全国高校駅伝競走大会で男女アベック出場した田村高校が都大路を快走し、そろって入賞を果たした。午前の女子は県高校新記録で三位、昨年の十九位から大幅に飛躍した。男子はアンカーが最後のトラックで競い合いを制し、昨年の二位には及ばなかったが四位と健闘し、三年連続の入賞を果たした。全レースがテレビで生中継され、″田村高校″の名前が華々しく全国に鳴り響いた。

また、東京体育館で開催された全国高校バスケットボール選抜優勝大会において福島工業高等学校は破竹の勢いで快進撃を続け、十二月二十七日に行われた決勝戦では惜敗したものの本県初の準優勝に輝いた。

 

 

 


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