教育福島0203号(1997年(H09)06月)-041page
今後、研究の主眼である「コミュニケーション能力の育成」をめざし、生徒一人一人の個性を重視し、個を生かすことのできるT・Tの在り方を求めて、ALTと一体となって研究を深めていきたいと考えています。
ボランティア・リーダー養成講座を実施して
いわき教育事務所
生涯学習課
二年前の阪神・淡路大震災に続いて今年のロシア船籍タンカーの重油流出事故は、テレビや新聞などで毎日のように取り上げられ、国民の間に否が応でもボランティア活動への関心を高め、その必要性を感じさせられました。
県教育委員会といたしましても、九月十八日〜二十日に二泊三日の日程で、相双・いわき管内からボランティア活動に関心のある方々三十七名をお迎えし、「平成八年度ボランティア・リーダー養成講座」をいわき海浜自然の家において、開催いたしました。
講座の内容としましては、「ボランティア活動の今日的課題」という題での講話、特別養護老人ホームでの施設見学及び実習、更に、現在各地域でボランティア活動をされている三名の方々からの事例発表、研究協議等々、盛り沢山のメニューで行い、効果を上げることができました。
成果としては、ボランティア活動に携わる喜びと新鮮な感動を得たこと、ボランティア活動が多岐にわたることを理解したこと、ボランティア活動への導入の契機を与える大きな役割を果たしたことがあげられます。また、ボランティアについての県民の理解は年々高まりを見せていますが、いまだにボランティアというと福祉や災害救援がボランティアであると考えている人々が多いということが課題としてあげられます。
今後は、機会あるごとにボランティア活動の領域の広さを紹介したり、実践活動例について情報を提供するなどして、県民の認識を高めていく必要があると考えております。
海に親しみたくましい心と体を養う
八月にいわきで全国大会開催
小名浜海洋少年団
日本は島国であり、青い海が四方を取り巻いている海洋国です。
子供のころから、青く広い海に親しみ、いろいろなことを海から学びとると言うことは、人間形成の面からも意義があると思います。
現在、海洋少年団は全国に約二百団が結成され、活発な活動を行っております。
カッター訓練、手旗訓練、体験航海など海の特色を活かした体験を中心とした活動は、学校の勉強とは異なり、別の意味で学ぶところが多いと思います。
また、歳末助け合い運動や市民総ぐるみ清掃などの奉仕作業を行うことで社会性を養い、更には、キャンプや合宿での寝食を共にする活動を通して、集団生活における個々の役割と皆で力を合わせることの大切さを学んでいます。
今年は、第四十三回日本海洋少年団全国大会が、八月三日から五日までの三日間、全国から約二千五百名(外国団約百名)の団員が参加し、当いわき市において開催されます。
この大会は、全国の団員が日ごろの訓練の成果を競うとともに、友情を深め合う絶好の機会となっております。
全国から集う子供たちを温かく迎え、参加者一人一人の一生の思い出となるよう関係機関、団体の方々のご協力をいただいて準備中であります。大会開催時には、皆様の温かいご声援をお願い申し上げます。