教育福島0203号(1997年(H09)06月)-048page

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福島県文化功労賞候補者の推薦を受付

 

福島県では、県民文化の向上を目指して、文化活動の促進及び文化的遺産の保護活動などの施策に取り組んでいますが、その一環として、昭和二十七年より、本県文化の向上に多年にわたり顕著な功績のあった個人を表彰するため文化功労賞を設けており、現在までに八十一名の方がそれぞれの部門で受賞しています。

対象部門は、芸術(美術、音楽、演劇、舞踊、文芸、生活芸術等)、科学(人文科学、自然科学)、教育(学校教育、社会教育)、体育(学校体育、社会体育)の四部門で、このいずれかから二名以内を受賞者として決定し、十一月三日の文化の日に表彰式を行う予定です。

受賞候補者の推薦を関係団体をはじめ、広く県民一般から受付けておりますので、推薦しようとする個人または団体は、必要書類を七月二十九日(当日消印有効)までに県教育庁総務課又は各教育事務所に提出してください。

なお、必要書類等詳細については県教育庁総務課行政係

(直通TEL〇二四五(二一)七七五七 内線五〇一八)

か各教育事務所までお問い合わせください。

 

県養護教育センター

巡回就学相談のお知らせ

 

心身に障害があるか、またはその疑いのあるお子さんを対象に、県内四会場で巡回就学相談を実施します。

今年度の相談日と会場は次のとおりです。

〇県北地区 八月十九日(火)

福島県庁東分庁舎

○会津地区 八月二十二日(金)

会津若松市立鶴城小学校

○相双地区 八月二十日(水)

原町市福祉会館

○いわき地区 八月八日(金)

いわき市立内郷公民館

相談対象者

小学校二年生までとします。

申し込み方法及び期間

居住地の市町村教育委員会に六月三十日までに問い合わせをし、申し込んでください。

身近に就学のことや、教育、養育のことで悩んでおられる方がおりましたら、一緒に考えたいと思います。秘密は厳守しますので、気軽に相談に出向かれるようにおすすめください。

なお、ポスターが掲示されている機関に、保護者配付用のリーフレットが準備されていますので、御活用くださいますようお知らせいただきたいと思います。

 

チャイム

 

新世紀に想う

◆島隆司

 

科学技術はとどまることなく進歩を続け、人類社会は顕著に繁栄してきました。

 

二十一世紀を目前にして、科学技術はとどまることなく進歩を続け、人類社会は顕著に繁栄してきました。

しかし、グローバルに世界を見ますと、人類は風俗、習慣、言語はもとより、政治、経済、産業、教育、宗教、道徳等において、その内容を異にする各人種及び民族は自ら平和と幸福を希求しながらも現実には競争と闘争が常に身近に存在し、それは大きな生活の不平等と格差を生み、悲哀と苦悩を誕生させています。なかには世界に生き残ることさえ困難を感じている民族がおります。

その苦悩は人口の増加と食糧問題、限られた土地とそこに埋蔵される資源の差異、地球上の人類存続を左右する環境問題等々によって日進月歩の勢いで増大しています。

人類は国内はもとより、国際的にも協力する心、つまり、相手の心を思いやることを基盤とした相互扶助的な道徳性を高めない限り、やがて力ある国も弱い国家も滅亡への道を辿るのではとの危惧は存在すると思うのです。

現代の人類社会における文明、文化がさらに進んでも、人類の苦しみの原因が、人間性の根源ではたらくエゴである以上、新世紀を迎えるにあたり、その解決への道は日常生活の中で一人一人が意識して精神性を高めることではないでしょうか。

(福島生涯学習センター所長)

 

 

 


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