教育福島0205号(1997年(H09)09月)-004page

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文化の窓 県立博

県立博物館

平成9年度第3回企画展

「染める」

会津型の技と文化

型染め(湖・>

<P>型染め(湖置き)
<P>江戸時代の中ごろになると、庶民の衣類にも型紙による染色模様が普及し始めました。その主なものに小紋染めや浴衣の中形染めなどがあります。これらの染めの型紙のほとんどが伊勢型紙とよばれ、現在の三重県鈴鹿市白子・寺家で製造されたものです。
<P>喜多方市の小野寺家では、江戸時代の終わりごろから、東北各地へ型紙を製造、販売してきました。江戸時代には、伊勢型紙が紀州藩の保護のもとに、販売を独占した形で全国へ流通していました。そうした歴史的背景からみると、小野寺家が型紙の製造販売にかかわってきたことは、全国的にもまれな例です。
<P>型紙は、紺屋とよばれる染屋に保存されて、今日に伝えられています。東北各地の染屋に保存されている型、紙をみると、伊勢型紙に次いで小野寺家の商印がある会津の型紙が多くあります。明治になると、東北地方にも木綿が著しく普及しました。当時、絣織りがなかうた東北地方では絣文様を型紙で染める技術が発達しました。その型紙に会津のものが多く使われました。会津の型紙が、東北の衣の文化に大きな影響を与えたといえます。
<P>今回の企画展では、会津の型紙の歴史と技術・文化などを紹介します。
<P>観覧料
<P>企画展
<P>一般・大学生260円(210円)/高校生150円(100円)小・中学生100円(50円)
<P>常設展
<P>一般'大学生260円(210円)/高校生150円(120円)小・中学生100円(80円)
<P>*( )内は20名以上の団体料金

<P>須賀川市・渡辺幸典氏蔵
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型紙小本(矢絣文様) 喜多方市・小野寺一弥

型紙小本(矢絣文様) 喜多方市・小野寺一弥氏蔵

型紙(伊勢型、中形) 県立博物

型紙(伊勢型、中形) 県立博物館蔵


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