教育福島0205号(1997年(H09)09月)-045page
ヤマメやイワナを観察できる一ノ戸川も流れています。
この自然豊かな環境を生かして地区や保護者の協力を得ながら、ふるさとの良さを知る活動をしています。
春には、学校を花で飾ろうと、学級花壇づくりや一人三鉢運動に取り組んでいます。
今年から、愛鳥モデル校に指定され、学校に来る鳥の観察や、愛鳥ポスターづくりにも力を入れています。
六月には、学区内で、地区の方の協力を得ながらバード・ウオッチングをしました。二年生以上の児童が参加し、十七種類の鳥を確認できました。この途中で、地区内の自然にふれ、木いちごを食べたり、モリアオガエルの卵を観察したりすることもできました。
夏には、そばの種まき、花の観察を昨年からはじめました。秋には、そば刈りをし、脱穀してから粉にひいてもらい、二月におばあちゃんたちに教えてもらい、そばを打っておいしく食べました。
三月には、地区と保護者の協力を得ながら、黒森山での自然観察会をしました。三年生以上の参加で、クロスカントリースキーをはき、樹木調べや動物の足跡さがしをしながら歩きました。見つけたものを記録したり、ビンゴゲームカードで楽しみながら山を登りました。途中で、講師の冨田先生に、チョウの卵を教えていただき、歓声をあげながら観察しました。
この他、せせらぎスクールや地区クリーン活動などを通し、環境問題にも目を向けています。
バード・ウォチング
剣道の喜びや楽しさを求めて
北塩原村立第一中学校
水を打ったような静けさと、ピンと張りつめた緊張の中、日本剣道形一本目の模範演技が始まりました。「エイッ」、「ヤァー」と鋭い気合がほとばしり、私たち九十名は、かたずを呑んで見守っていました。
続いて、六つの班に分かれ、剣道の基本動作や剣道の形の練習へと進みました。
またたく間に五十分間が過ぎ、私たちと講師の先生方は、ともに額に汗をにじませ、充実感と満足感を味わうことができました。
これは、先日行われた実技講習会の一部ですが、模範演技をされた方や教えていただいた先生方は、私たちの父や兄であったり、地元の剣道連盟の方々でもあったのです。
私たちの学校は、平成七年度から今年度までの三年間、文部省の武道指導推進校として指定を受け、「自ら学び、互いに認め合い、生き生きと活動をする生徒」になろうといろいろな活動に励んでいます。
その活動の中心は、なんといっても体育の授業の中での剣道の時間です。
剣道の授業時間は、少ないのですが、二人の先生でチームを組むなど、いろいろな方法を取り入れて教えてくださいますので、私たちの腕前はかなり上達してきました。
剣道の授業で学んだ「礼儀」や「克己心」「集中力」などを日常生活の中にも取り入れ、実践していくことができるよう、道徳の授業で考えを深めたり、生徒会活動でどう実行していくかなども話し合っています。
そして、私たちは、講師の先生方とともに手を携えて、明るく、楽しい、充実した学校になるよう努力しています。
講師の先生による模範演技
全校生による日本剣道形の練習