教育福島0206号(1997年(H09)10月)-038page
生涯学習インフォメーション
国立教育会館社会教育研修所
移動講座
「生涯学習セミナー」(福島県)
生涯学習課
一 はじめに
ふれあいや生きがい、潤いや安らぎに満ちた生涯学習社会の実現を図るために、各市町村が取り組んでいる組織・制度等の推進体制の整備、加えて関連施設の拡充等、取り組むべき課題は山積しています。
中でも住民の多様なニーズや地域の課題に対応した各種事業の企画立案を行ったり、直接住民と接することで日常的な社会教育活動に携わる行政職員や各種団体のリーダー等指導者の役割には特に重要なものがあります。
そのような関係者や指導者を対象とした研修の機会を確保し、その資質を高めることは「人づくり・地域づくり」の観点からも今後さらに重要性を増してくると思われます。
二 担当者・指導者の研修
県教育委員会では社会教育関係職員の研修事業として、社会教育委員を初め、社会教育主事、社会教育指導員、公民館職員のための研修事業を行っています。
一方、国の施設である国立教育会館社会教育研修所(国社研)では、生涯学習・社会教育に携わる行政担当職員を初め、公民館等関連施設の職員や各種学校の教職員、さらには社会教育関係団体のリーダー等を対象に年間二十余りの講座・セミナー等を開催するほか社会教育主事の資格取得のための講習を実施しています。
三 移動講座
移動講座は研修の機会を中央に限らず地方に拡大するための講座として、昭和六十三年から全国各地で開催されており、住民の幅広い学習活動を支援する上で中心的な役割を担うことが期待されている生涯学習・社会教育関係者ならびに団体のリーダー等、地域で活躍する指導者等の力量を高め、生涯学習を進めるまちづくりの振興に資することをねらいとしています。
今年度の移動講座「生涯学習セミナー」は全国で二ヵ所(福島県と香川県)で実施され本県においては国社研と県教育委員会の共催で十一月二十六日(水)〜二十八日(金)までの三日間、福島市の県文化センター小ホールで開催されます。
講座への参加対象としては行政を初めとして、民間を含めた生涯学習関係者、さらに学校教育関係者や広く生涯学習に関心を持つ人なら誰でも参加することができます。
四 講座内容(日程は別表による)
(1) 特別講義
国レベルの生涯学習振興施策の動向について文部省よりの講義
(2) 講義1)
「地域における教育機能の連携と生涯学習」
東京家政学院大学長 河野重男