教育福島0207号(1997年(H09)11月)-013page
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安達東高校
安達東高校は県北地方の人口約一万人の岩代町にあり、昭和四十八年に安達高校から分離独立し、昭和五十七年に現在の地に校舎が完成しました。そして、今年度、県立高校では二番目の総合学科高校としてスタートし、現在百二十名の第一期生が学んでいます。
安達東高校の総合学科は、主体的に自分の生き方を考え、個性豊かな人間を育成することを目標にしています。今までのようなクラス単位で同じ内容を学ぶ学習から離れ、普通科の科目や家庭科・農業科などの専門的な科目の学習を、それぞれの興味・関心、進路希望などに応じて選択し、多様な学習ができるよう計画されています。
一 充実した教育課程
安達東高校では、次の六つの系列を設置しています。
・ 地域振興系列
・ 教養文化系列
・ 産業機械系列
・ 生物自然系列
・ 食物栄養系列
・ 服飾デザイン系列
系列とは、生徒が科目を選択する際の目安となるように、関連する科目をまとめて提示したものです。今までの学科では、生徒はクラスごとに計画された科目を履修しますが、総合学科では、自分の責任のもとに、一つの希望系列から重点的に科目を選択したり、いくつかの系列にまたがって希望する科目を選択することもできます。
一年次は、日本史A、数学A、オーラル・コミュニケーションA、スポーツ1)、家庭一般、産業基礎の中から二科目四単位分を選択します。二年次以降は、二十四単位が選択科目になります。
第一期生については、現在まで来年度以降の科目選択のため「産業社会と人間」という科目の授業や、放課後等に繰り返し行う面談をとおし、科目選択や進路について考えさせながら、きめ細かな指導を行っています。上級学校への進学に向けての学習も充実しています。一年次から国語、数学、英語の三科目は、ティーム・ティーチング方式による授業を行っており、生徒たちは、きめ細かな指導を受けています。
二 魅力ある開設科目
本校では、一年次に「産業社会と人間」及び「情報基礎」、三年次には「課題研究」という科目を学習することにより、自分の進路への自覚を深めるとともに、将来の職業の基礎となる知識や技術を身に付けます。
特に「産業社会と人間」の授業は毎週木曜日の五・六校時に設定され、企業体験、福祉施設での体験実習、社会人講話、勤労体験、上級学校見学、外国人との意見交換、二年次以降の履修科目の選択相談、マイライフプラン作成とその発表会、体験学習等の礼状作成などを行います。
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学校から飛び出して、社会の実体験から学ぶことは大変有意義です。六・七月の体験学習は、生徒の希望を生かしながら延べ二十四の企業・施設等で実施し、受入れ先からも「熱
心な学習態度であった」との評価を得ており、生徒も意欲的にこの科目に取り組んでいます。
なお、来年度から実施される新科目の「地域スポーツ」、「産業機械」、「栽培技術1)」、「調理」、「服飾デザイン」や「産業社会と人間」については、この十月八日に本校で行われた文部省指定高等学校教育課程指定研究校発表会の研究報告書に詳しく記載されています。
三 学校生活について
平常は、私服での通学が認められています。これは生徒一人一人がそれぞれの個性やその時の天候に合った服を自分らしく着こなすとともに、お互いの個性を認め合う心を育てることを重視しているためです。
制服としてジャケットを指定していますが、式典以外の時の着用は自由です。全般に高校生らしい爽かな服装で学校生活を送っています。
また、校則の見直しを進め、生徒が主体的に判断をして、自らの責任で行動することができるようにしました。
四 入学者選抜について
平成九年度の推薦選抜枠は、定員
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